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医療政策コミュニティ「CoHoPe」

本日は私Leo(@Jungle__Emperor)が代表をしております、
CoHoPeについてご紹介したいと思います。
私の活動の主軸にもなっている、本コミュニティについて、どのような契機で立ち上げに至ったのか、また何を目指しているのかを書いていきたいと思います。

「CoHoPe立ち上げの経緯」

CoHoPeはCommunity of Health Policy, by Pharmaceuticals, for Peopleの意味から文字を取って名前としています。私たち「薬に携わる全ての人」が「未来の医療を語る共通言語としての医療政策」を「人々」のために学び、動かしていくための「コミュニティ」として始まりました。

実は、このCoHoPeの前から医療政策を主軸にした活動をしており、その一つの発展系として立ち上げた背景があります。今日はそこから遡ってお話ししたいと思います。

薬学生時代の原体験

原体験はもっと昔、私が学生だった頃、薬剤師バッシングがとても盛んにニュースに取り上げられていました。
2015年だけでも、処方箋の付け替えによる不正請求や、調剤事務による軟膏の混合、門前薬局批判等さまざまありました。このようなバッシングもあり、そもそも「医薬分業のメリットは何ですか?」という1974年から続いてきた医薬分業政策そのものに対する不信感にまで繋がった時代でした。

これをみて「薬剤師の価値」は現場の薬剤師が貢献した患者さんが決めるものと思っていた一方で、法律で決められていく側面も強くあることを知りました。
現場でどれだけ頑張っていても、制度の上で薬剤師の価値が定められなければ、それは社会通念上の薬剤師の価値にはならないと感じました。

このような経験もあり、現場の薬剤師だからこそ、制度の流れを知り、自分達の価値を制度に落とし込んでいくことが大事なのではないかと考え、制度や政策の勉強をしていこうと思った次第です。

ここで大きな問題が発生しました。それは、制度や政策の勉強をしようとすると世の中に「調剤報酬改定」の勉強会はたくさんあるものの、これからどのように制度を作っていくのか、政策提案をしていくのかを学ぶ勉強会が全く無かったということです。
我々普通の現場の薬剤師に、これからの医療を動かしていくための方法論を学ぶ場所は提供されていませんでした。

後から振り返って考えてみれば、確かに医療政策を活用する薬剤師は、それなりの立場に就いていたり、薬剤師として専門性を確立している人に限られているために、そのような立ち位置まで到達した人に向けての、closedな勉強会に限って開催されていたのだと思います。

しかし、制度や政策を動かしていくには時間がかかります。一つの政策を運用するまでに、医療の分野では20年近くかかると言われているので、勉強し始めるのは若い方が良いと私は思いました。

恩師との出会いとアクションプラン

必要性はあり、機会がない。そうであれば、自分で機会を作ろう。でも、先生がいない、先生になってくれる人、先生を呼んでくれる人を探さないといけない。
さまざま悩んでいる中で、1人の先生に出会うことが出来ました。
それが一般社団法人次世代薬局研究会2025(当時)代表理事 藤田道男先生です。
この方の人脈をお借りして、医療政策を学び、次世代の薬剤師を育てられる場所を作れれば、未来の医療を主体的に作っていけるのではないかと思い、医療政策委員会を立ち上げを提案し、私が委員長に就任しました。
そのため、医療政策委員会では、藤田先生の人脈をお借りして、歴代の中医協委員である、漆畑稔先生、佐谷圭一先生、秋葉保次先生やJACDS会長の池野隆光先生などをお呼びして、直接今の時代を作ってきたその経緯をお聞きすることができました。

この活動で充分なのでは?と思うかもしれませんが、この中でも大きな問題が2つありました。
それは①取り扱う内容が「薬局」に限られてしまう②一般社団法人という参加ハードルの高さです。
私たち薬剤師の問題は、必ずしも全てが薬局ではなく、「薬」を取り扱う全ての人が一緒に考えていく問題であると思います。例えば、医薬品供給問題では製薬企業や医薬品卸の方々と共に考えていかなければいけない問題です。
また、医療政策について学び考えることを、意識が高い人に限定するのではなく、薬剤師であれば当たり前に考える問題にしたいと思っているので、参加ハードルが高いことは問題だと思いました。

そのために、薬剤師に限らずに、学生や薬に関わる人が当たり前に参加でき、誰でも気軽に参加できる、参加ハードルが低い場所を作る必要があると感じました。
これは一般社団法人次世代薬局研究会2025 医療政策委員会では実現できない場所であるので、新しくCoHoPeを立ち上げました。

CoHoPeに込めた思い

CoHoPeは医療政策を一つの軸として、私たち薬に携わる全ての人が、人々のために共に学び、行動できる場所でありたいと思っています。

医療政策は少しとっつきにくく、学びにくい分野であると思いますが、これからの理想を作っていくためには必要不可欠な分野であると思います。
興味関心がある人みなさん一人ひとりの学びを促進できるように、コミュニティを作っていきたいと思っていますので、これからもよろしくお願い致します。 

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