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賢いとロクでもない

 私はIQが高い。これは自惚れでもなんでもなく、WAISというIQ検査の結果である。私は自分がIQ的に賢いことを誇りに思ってきたが、この数年間で自分の賢さが仇になることを嫌というほど思い知らされた。

 私はロジックさえしっかりしていれば、人は耳を傾けるものだと思っていた。が、違っていた。人間には思考の偏り(バイアス)が備わっていて、そこを考慮に入れないとなかなか耳を傾けてくれないものだ。それを理解していなかった、という意味では自分の賢さに自惚れていたのかもしれない。

 私はIQが高いからこそ、今の状況を比較的正確に把握できていると思う。と同時に、その状況がどうにもならないことまで理解してしまう。なのでがんじがらめになって動けなくなり、感情のやり場がなくなり、とんでもない言動をしてしまうのである。

 これがある程度アホだと、自分が信じたことに対してひたむきに行動できるのだと思う。さらにアホだと周りの状況や相手の気持ちを理解せず、ただ自分の幸せだけ追い求められるのだと思う。そういう生き方の方が幸せだと思う。

 というか「どうにもならないこと」に対して割り切れるだけの賢さが必要なのかもしれない。言い換えれば「どうにもならないこと」に対する鈍感さ。そういう意味では賢さではなく、愚かさなのかもしれない。

 このこじれた性格は一生治らないんだろうな。正直生きてて損している気がする。もう少しアホに生まれたかった。

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