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「夢はヒカキンさんとコラボしたい」登録者10万人を目指す “俳優3人組YouTuber”さんたなぴくと、野望を大いに語る

演劇『ハイキュー!』をきっかけに親交を深め、YouTuber「さんたなぴくと」としての活動を行っている須賀健太、田中啓太、小坂涼太郎の3人。それぞれ俳優という本業があるにもかかわらず、「一ヶ月毎日投稿」「都内を歩いて声をかけられるか」など、YouTuberとして本気で上を目指すという“ガチな活動”が垣間見える。
 
これからを担う俳優による異色のYouTubeチャンネル「さんたなぴくと」が描く展望、コラボしてみたい相手やってみたいなどを根掘り葉掘り聞いたところ……普段の関係性がよく現れた結果となった。

■舞台共演で一気に距離が縮まった3人

――皆さん年齢はバラバラですが、こうして活動をしているということは、相当に馬が合う者同士だったんですね。
 
須賀健太(以下、須賀)「『ハイキュー!』では、出演者みんな仲良かったんですけど、一緒に帰ったり、ご飯行くってなると、大体この3人で行動することが多くて。仕事の共演者っていうよりは、学校でいつもつるんでいる友達みたいな感覚です」
 
小坂涼太郎(以下、小坂)「健太くんが僕の2歳上で、啓太くんが……8歳違うんだっけ」
 
田中啓太(以下、田中)「うん。1人おじさんが混ざってる(笑)」
 
須賀「でも啓太くん、見た目も気持ちも若い感じがあるよね。気を遣わずに話せるし」
 
小坂「芝居の相談は健太くん、それ以外のことは啓太くんに話すようにしてます」
 
須賀「なんで分けてんだよ(笑)」
 
――もともとこのYouTubeは「すがチャンネル」として、須賀さん単独で運用していたんですよね。ほかのお二人はたびたびゲストで出演していて、それがレギュラーの形になったと。
 
田中「そうですね。『いつかは3人でやりたいね』って話していたから、正式に決まったときは『この3人でYouTubeをやっていけるんだ』っていう嬉しさはありましたね」
 
須賀「ただ、みんな本業がある中でスケジュールを合わせなきゃいけないし、企画も編集もしていかなきゃいけないっていうところで、早めに壁にぶち当たりましたね。日々会議して、あーだこーだ意見を言い合いながらやってるので、YouTubeのことが夢に出てくる時もあります(笑)」
 
――そんな裏側はわからないぐらい、動画では楽しそうなのが伝わってきます。
 
須賀「やっぱり見てくれるファンの人たちとか、新規の人に向けてアプローチしていくっていうことを考えると、自分たちが楽しむ様子を届けないととは思っています。友達っていうところからスタートしていますし」
 
――これまでで「これ面白かったな」と思う企画はなんでしょうか?
 
田中「健太にドッキリを仕掛けた回ですかね。芸歴23年と誰よりも経験豊富だから、あえてバレバレなドッキリを10個仕掛けていくっていう内容です」
 
小坂「導入とか、結構演技がうまくて気付かれなかったんですよ。でも啓太くんのボロが出てきて、ワサビシュークリームを食べさせるのに、脈略なくいきなり『シュークリームいる?』とか言い出して(笑)」
 
須賀「自分はGoogle翻訳の回だな、あれは面白かったですね、出来た瞬間バズるって思いましたもん」
 
――年末は一ヶ月毎日投稿を達成しましたよね。
 
須賀「元々僕らのファンの人はこの3人が仲いいっていうのも知ってるし、この空気感もわかってくれているので、僕らがわちゃわちゃしてる裏側みたいなのを見せていければいいなとは思っていて。まさに毎日投稿とかは楽しんでもらえる企画なのかなと」
 
小坂「ファンの方のためでもあるんですけど、登録者10万人を目指していて、あと4万人ぐらい足りないんです。新規の4万人をこれから作るのは……はい、難しいですよね」※現在の登録者数は約6万人
 
須賀「なんなんだそのコメントは(笑)。『頑張ってください』しか言えないだろ」
 
小坂「あ、そうか。あの、俺が思うことなんですけど、僕ら顔のタイプがみんな違うんですよ。だから新規の方は、誰かにはビジュアルがハマる可能性があると思っていて」
 
須賀「初耳だわ。俺たちビジュアルで売ってたんだ」
 
小坂「『それもありだな』ってこの前思ったんですよ。だから個人にクローズアップした企画を今後、取り入れていきたいですね。まずは今回のインタビュー記事で、写真をエモく撮っていただいたので、“顔推し”ができれば嬉しいなって思います」

■さんたなぴくとメンバーのコピー、決定

――皆さんそれぞれ、キャッチコピーをつけるならどうしますか?
 
田中「自分は影で支えるから、“裏番長”とかが良いかも」
 
須賀「でも、本当にわからない行動をするときがあるよね。あと、年上だけど1番体を張れる気がする」
 
小坂「モデルもやっているから……さんたなぴくとのセクシー担当。あ、『セクシーサイコパス』は?」
 
田中「プラス要素とマイナス要素が入ってるな(笑)」
 
須賀「涼太郎はどうだろう。天然だけど自分の意見はしっかりある」
 
小坂「この中で一番年下だから、“弟キャラ”は出していきたい。健太くん、前に“国民の弟”って言われてたよね。だから“国民の弟の友達”は?」
 
須賀「嫌だよ(笑)。なんか涼太郎より立場が下っぽいじゃん」
 
田中「健太は?おっきい赤ちゃんっぽい」
 
小坂「ビッグベイビー。笑顔も素敵だからスマイルとか入れたい。この3人の頭脳だから……スマイルブレインとか」
 
須賀「なんで横文字にしたがるんだ(笑)」
 
小坂「健太くんは抜けてるところがないからなあ。動画で用意するクリスマスの飾り付けとかも、何も言わずに用意してくれてましたし、編集とかも率先してやってくれて」
 
須賀「この2人といると、自分のまともさが出てくる感じはある。じゃあ、さっき弟っていうワードが出たからこれはどう?啓太くんがお父さんで、自分が母で、涼太郎が息子っていう」
 
小坂「ああ、それいいんじゃないですかね。落ち着きました。よかった」
 
須賀「すいません、長くなりました(笑)」

■「3人組YouTuberと言えば」という存在になりたい

――今後やりたい企画はありますか?登録者〇〇人記念っていうのでコラボをする人も多いですが。
 
須賀「よくぞ聞いていただきました。以前『アイドルをやりたい』っていう動画を投稿したんです。ちゃんと歌詞を考えて、歌も作って。元々コロナ禍で、イベントがどんどん中止になって、ファンの人と交流できる機会も減ってきてるので、アイドルとしてイベントをやりたいっていうのは、ずっと考えています。これからダンスもしっかりやりたいですね」
 
田中「コラボはあんまりやってこなかったね」
 
須賀「最初はこの3人のこの関係性を見せたいから、コラボはしないでおこうっていうのがどこかにあったんですけど、もう1年以上経ったからいいかもね。普段は役者の人と関わることが多いから、違う分野の人と交流したら楽しそう」
 
――繋がりとか関係なく、誰とコラボしてみたいですか。
 
須賀「……ヒカキンさん(笑)。夢はでかいほうが良いから」
 
小坂「会いたいのは東海オンエアさんかな」
 
田中「平成フラミンゴさん。『ハイキュー!』も好きって言ってくださっているみたいで。あとはヘラヘラ三銃士さんたちかな。過激な部分はありますけど、同じ3人組で、皆さんカラーがあって気になる存在です」
 
――やっぱり3人組のYouTuberは意識しますか?
 
小坂「調べたんですけど、男3人っていうのがそんなにいないんですよ。男2人、女の子1人とかはいるんですけど」
 
須賀「3人組YouTuberと言えば、っていうところにはいきたいね。ひとまず10万人の登録者を目指して」
 
小坂「10万人もそうですけど、『さんたなぴくとの強み』みたいなものを見つけたいですよね。その1つとしてアイドル化していくっていうのは、面白いなって思います」
 
田中「練習とかの過程も、コンテンツにできるしね。動画にできるじゃないですか。もう年齢的にもできることじゃないので、YouTubeのフォーマットを借りて盛り上げていきたいです」
 
須賀「グループLINEで歌詞をみんな投稿するんですけど、涼太郎だけ意味のわからない言葉の羅列が送られてくるんですよね。前途多難です」
 
小坂「音楽性の違いなんです」
 
須賀「聞いたことないよ、曲を出す前に方向性の違いで終わるのは(笑)」

【リーズンルッカ’s EYE】さんたなぴくとを深く知るためのQ&A

Q. 皆さん個人での2023年の目標はありますか?

田中「コロナ前に、香港でモデルの仕事をしていたんですけど、こんな状況なのでしばらくお休みになっていて。ようやく落ち着いてきたので、またちょっと再開させたいですね。YouTubeはお休みになるんですが、海外のファンがもしかしたら増えるかもしれないし、そしたらグループにも還元できますよね」
 
須賀「僕は今年の8月に、劇団『ハイキュー!!』旗揚げ公演っていうのを演出させてもらうことが決まっていて、いまはそれに尽きる感じですね。30歳を目前にして、これまでやったことのない仕事にどんどん挑戦していって、成長していければと」
 
小坂「これはずっと目標なんですけど、貯金を頑張りたいです」
 
須賀「バイト始めたての高校生じゃないんだから(笑)」
 
小坂「なんかの動画で『老後のために貯めた方がいい』って見て意識するんですけど、実行できたことがなくて。物を買うことはほとんどないんですけど、食べたいものがあれば、値段を気にせず頼んじゃうのがいけないんでしょうね」
 
(※ここでマネージャーから「映画の話をしなよ」と指摘)
 
小坂「ああ、そうですね。今年公開予定の映画『罪人 -つみびと-』で原案とプロデューサーを担当しています。発表は何年か前だったんですけど、ようやく公開することができそうです」
 
田中「ちなみに僕も出演しています」
 
須賀「なんでそんな大事なことを言わないんだよ(笑)」

<編集後記>

ご覧の通り、見事にキャラクターがバラバラな3人。最年長で基本的に大人な対応を見せるも、時折予測不能な行動を取る田中さん。天然で、思いついた発言をカバーしてもらう末っ子気質の小坂さん。そんな2人を見事にまとめ上げる、さんたなぴくとの柱・須賀さん。「俺がライターだったらこの記事まとめたくない」と須賀さんに言われたほどの、脱線しがちな会話の様子は、YouTubeチャンネルでは余すことなく出ている。アイドル化への道も含め、ぜひ確認してみてほしい。

<さんたなぴくとイベント開催決定>

インタビュー時には決定していなかったのですが、この度、さんたなぴくとのイベントの開催が決定致しました!
2023年5月20日都内某所、5月21日大阪、にて開催いたします。
詳細は決まりしたいYouTubeや各SNS・HPにてお知らせいたします!
 
さんたなぴくと YouTubeチャンネル

【プロフィール】
須賀健太(すが けんた)
1994年10月19日生まれ、東京都出身。デビュー22年目の俳優。須賀健太youtube公式チャンネル「すがチャンネル/さんたなぴくと」更新中。オンラインサロン「私立須賀っ校。」も運営中。テレビ東京「今野敏サスペンス 機捜235×強行犯係 樋口顕」出演中。
4月より舞台「幾つの大罪〜How many sins are there?~」出演。
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小坂涼太郎(こさかりょうたろう)
2015年ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」(月島蛍役)にて舞台デビュー。その後も、舞台「刀剣乱舞」慈伝〜日日の葉よ散るらむ〜(次郎太刀役)、舞台「文豪とアルケミスト」シリーズ(坂口安吾役)などに出演。2023年5月には舞台「ブルーロック」(凪誠士郎役)への出演が決まっている。
 
田中啓太(たなかけいた)
1988年4月10日生まれ、埼玉県出身。ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」澤村大地役で出演。モデルとしても活躍中。

 取材・文/東田俊介
写真/村松直樹


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