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映画「NO CALL NO LIFE」主演、Wユウキの“怖いものなんて何もない”20代の理想の等身大デートプラン


映画「NO CALL NO LIFE」主演を務めた、優希美青井上祐貴。20代の若手クリエイターが集結した本作品ならではの裏側や、二人の自粛期間の過ごし方、理想のデートプランを伺いました。

■共通項を見つけることから始めた役作り

2021.2.18ホリプロ取材9596

2021.2.18ホリプロ取材9621


ーーそれぞれ複雑な過去をもつ役どころでしたね。お二人はどのように今回の役と向き合いましたか?

優希美青 最初に台本を読んだとき、有海と自分にはあまり共通項がないような気がしてたんです。でも、監督は「自分の中にある闇をそのまま表に出してほしい。素でやってください」と仰ったので「私の素ってなんだろう?」と思ったんですけど、よく考えていくと私と有海には似た部分がいっぱいあったので、まずはそういう共通点を見つけるところから役作りをしていきました。

ーーどんなところに共通点がありましたか?

優希 私、中学一年の頃におばあちゃんと二人で上京して、しばらくお母さんと離れて暮らしてたんです。(東日本大震災の影響で)山形に避難した時はお父さんが福島にいたのもあって、家族そろってご飯を食べるような当たり前のことが、ずっと出来なかったんですね。それで当時はまわりの家族を羨ましく思うことがよくあったんですけど、あのときの気持ちは親の愛情を知らずに育った有海にも重ねられるんじゃないかなって。

井上祐貴 僕も最初は春川の感情や行動がなかなか掴めなくて。自分と彼は性格的にも真逆なので、とにかく監督やプロデューサーとディスカッションを重ねながら、自分の中に春川のイメージを少しずつ構築していくような感じでした。

■大変さよりも楽しさが勝る現場。井樫監督だったからこそ。

2021.2.18ホリプロ取材9560

2021.2.18ホリプロ取材9572


ーーお二人は以前にもNHK時代劇「赤ひげ3」で共演されてますよね。お互いに主演として顔を合わせてみて、印象はどう変わりましたか?

優希 井上さんはすごく勉強熱心ですよね。自分の出番が終わった後もモニターで他の役者さんのお芝居を真剣に見られていて、とても真面目な方だなって。役と真剣に向き合っているのが伝わってきました。

井上 優希さんはいつも明るいんです。スケジュール的にもいちばんハードなはずなのに、どんな時もスタッフさんとコミュニケーションをとっていて、まさに現場のムードメイカーでしたね。体力的にも有海を演じるのは大変だったと思うんですけど、実際はどうだったんですか?

優希 撮影中の私はけっこうハイになってたというか、大変さよりも楽しさが常に勝ってました。その日の撮影が終わったあとも、次の日にまたスタッフさん達と会うのが待ち遠してくて。いつも口癖のように「朝6時にロケバス集合じゃなくて、このままみなさんと朝まで一緒にいたいです」と言っていました。すごく幸せな時間だったな。

ーー監督の井樫彩さんをはじめ、お二人と同世代のスタッフが多かったのも、現場の雰囲気の良さに繋がったのでは?

優希 そうですね。いつでも自然体でいれましたし、本当にスタッフの皆さんが優しい方ばかりで、すごく穏やかな現場でした。

井上 もちろん同世代というのも大きいんですけど、それ以上に井樫監督だったからこそなんでも話せた、というのはありますね。監督は僕ら役者としっかり向き合って下さる方なので。

優希 監督は私たちに「こうしてください」と指示するのではなく、常に「どう思う?」と意見を求めてくださるんです。演技のことで悩んでいると、すぐそばに来てくださって、私がその時に思ったことを引き出してくださる。なかでも印象的だったのが、病院のシーンを撮影する前に監督に呼ばれて、車の中で私に音楽を聴かせてくださったことがあって。

ーーそれはどんな音楽だったんですか?

優希 尾崎豊さんの「I Love You」とスピッツさんの「チェリー」でした。その2曲の歌詞には、確かに有海と春川に重なる部分があるんですよね。曲を聴いたあと、これから撮影するシーンのイメージがはっきり浮かんできたのを覚えています。

井上 監督は言葉で多くを語らないんですけど、それでも伝わってくるんですよ。母親役の桜井ユキさんとのシーンを撮っていた時も、監督がふと僕に近づいてきて、「今どんな気持ち?」と尋ねられたことがあるんです。それで僕は思ったことを素直に伝えたら、監督は何も言わずに背中をポンと叩いてくれて。それでスイッチが入ったんです。ああいう感覚は初めてでしたね。監督のマジックだと思いました。

■理想のデートはお散歩。

2021.2.18ホリプロ取材9630

ーー昨年以降はご自宅で過ごす時間が多くなりましたよね。お二人は去年の自粛期間をきっかけに何か新しく始めたことはありますか。

優希 私は昨年の自粛期間をきっかけに、海外ドラマをよく観るようになりました。私は小学校一年の頃からずっと『名探偵コナン』ばかり観ていて、それで自分のモチベーションを保ってるところがあったんですけど、あの時期はとにかく時間があったので、それまで接してこなかったようなアニメやドラマもたくさん観てみようかなって。

井上 僕は自宅でよく料理をするようになりました。特にパスタはよく作りますね。大学生の頃にイタリアンのお店でバイトをしていた時にパスタをよく作っていた経験が、今に活きています。

ーー『NO CALL~』は幸せそうな二人のやりとりも印象的でした。お二人が思う“2~3時間でできる理想のデートプラン”も教えていただけませんか?

井上 映画のシーンにもありましたけど、スーパーで買い物したり、ご飯を一緒に作ったりしたいかな。何かを一緒に作るのっていいですよね。あと僕は散歩が好きなので一緒に散歩するのもいいな。二人で歩きながらのんびり会話できたりしたらいいですね。

優希 私もお散歩がいいな。御朱印集めが好きなので、それに付き合ってもらえたら嬉しいですね。その合間に公園でおしゃべりしたりできたら、それが理想的かな。

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【プロフィール】

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優希 美青(ゆうき みお)
1999年4月5日生まれ、福島県出身。第37回ホリプロタレントスカウトキャラバ2012グランプリ。2013年映画「空飛ぶ金魚と世界のひみつ」で映画初主演。以降、多数の映画やドラマに出演中。


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井上 祐貴(いのうえ ゆうき)
1996年6月6日生まれ、広島県出身。第42回ホリプロタレントスカウトキャラバン審査員特別賞。2019年特撮ドラマ「ウルトラマンタイガ」でテレビドラマ初主演。主演映画「Bittersand」が2021年夏公開予定。

写真/田川雄一
取材・文/渡辺裕也

優希美青
スタイリスト/長谷川 綾(eleven.)
ヘアメイク/RYO(ROI)

井上祐貴
ヘアメイク/天野誠吾
スタイリスト/西脇智





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