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ピンクの門に迷い込み

ちきりんさんの「普通の門とピンクの門」を読んだ。なんて素晴らしい表現力。これこれ!と思った。

新卒のころ、私は普通の門を選んだ。といっても、正確には普通の門の中の端っこのほうにあった、専門職の門だった。売りになるスキルも経験もない新卒時代、コミュニケーション力やら何やらだけで戦わなくちゃいけない世界は、本能的に避けたようだ。ピンクの門の存在については、確かにその時点で私も気づいたけれど、至極当然そんなコースには進みたくないと思った。

そして専門職コースを歩み、外資系の世界に流れ着き、わりと平和にやっていたつもりだった。が、ある時に選んだ会社で、突然にピンク側に入ってしまったのだった。という展開が、ちきりんさんを読んでクリアになった。

その会社に入ってすぐに違和感を感じた。女性たちが責任ある仕事をしたがらないこと、できません~という雰囲気。外資系なのに??と不思議だったのだけど、つまりはそこでの多数派はピンクの門から入ってきた人たちだったということ。

女が生きていると、気づかぬうちにピンクの門に入れられることもある。断じて選んでいなくても、ピンクの人たちと一緒にいるとそう見られちゃう、というか。

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