崩れて届いたクリスマスケーキの、
あの画像の衝撃はすごいですね。
画面越しに見るだけでもかなりのショックなのに、
期待値マックスで箱を開けたときなら、
どれだけのショックだったでしょう。

我が家では次男の誕生日がクリスマス直後なので、
クリスマスケーキにはそんなに力は入れていませんが、
それにしても、ここ数年の、
Instagramを中心に、
クリスマスケーキの華やかさ、美しさ、おしゃれさは、
目を見張るものがあるように感じています。
誕生日祝いのホールケーキも同じです。

ホールケーキを6個に分けると･･･

毎年、こどもたちの誕生日にはホールケーキを
ケーキ屋さんに注文して用意しています。
ホールケーキもおしゃれなものが増えていて、
作り手さんの業界でのアツい競争を感じます。

ちょっと前なら、丸いケーキを舞台に、
フルーツがバランス良く配置されていたものが、
まるで丸い絵画のように、
上と下というか、正面があるような、
まるでデザイン画か花のリースのような、
複雑に配置されたフルーツと
彫刻されたようなクリームが盛り付けられていたり。
まさに、インスタ映えな、ホールケーキが増えています。

私も私で、
昔ながらの、おもちゃみたいなケーキじゃなく
どうせ買うなら、おしゃれなデザインがいいよな～と思うし。

安い買い物でもないですよね。
ホールケーキも4,000円が普通。
5,000円近いものも買ったことはあります。

4,000円ってことで、
それを6個に分けたら、一切れ670円！

･･･高くないですか？

ショートケーキも最近500円を超えていますが、
そのショートケーキ並みかそれ以上。

今年のクリスマスケーキ、
いくらかかりました？
何個に切り分けました？
一切れいくらになりましたか？

っていうことを考えてしまう理系な私
（割り算が理系ってｗ）

おまけに、見た目にもこだわる文系な私
（見た目が文系ってｗ）

ホールケーキを6つに切り分けたことはありますか？
まず、真ん中がどこか見定めます。
直径がどこになるか見定めます。
息を止めて、あたためたパン切り包丁で
できるだけまっすぐに切ります。
全集中！
真っ二つにできましたか？

そこから3つに分けますよね。
包丁の汚れを落とし、もう一度温め直し、
その包丁が冷めないうちに
3等分を目指してだいたいの切れ目を入れて、
見定め、息を止めて、中心点から包丁を入れます。
縦にも垂直に包丁を下ろします。
全集中！
3等分できましたか？

いえ、むしろ、その頃･･･

ケーキはぐちゃぐちゃになってません？

フルーツは転げ落ち、クリームでどろどろ。
あんなに美しかったクリームは潰れ、
ケーキ部分は崩れ、切れ目周辺は沈み、
おまけに、6等分もできてない。
大きい、小さいだけでなく、
狙ってるフルーツがあるやないや、
子どもたちにも不穏な空気が…

そして個別のお皿に移すときにも悲劇がおきます。

倒れ、スポンジはちぎれ、
包丁についたクリームを
お皿になすりつけたりなんかすると、

それ、一切れ670円の価値ってあります？

そうなんです、これが、ホールケーキ問題です。

箱から開けたら美しいんだけど、
食べるときのお皿の上では
ぐっちゃぐっちゃ。
通販クリスマスケーキの崩れたやつ状態です。
食べるお皿の上では少なからずあんな状態になりません？

おまけに、切った私は、
子どもたちに優先的にフルーツを与え、
大きいケーキを与えるので、
見た目も悪いうえに、
フルーツも少ない、小さなケーキに。

ちょっと待って！
買ったのは私なのに！

そうです、これがホールケーキ問題なのです。

この問題を解決すべく、私は立ち上がりました。

今年の誕生日のケーキは、

「切ってあるホールケーキ」

を注文することにしました。

見た目もおしゃれで、
切り分けたお皿の上でもおしゃれで、
みんな同じ大きさで、かつ包丁も汚れない。
ストレスのない愛と平和のホールケーキです。

「最近、そういう注文が増えてるんですよ」
と、お店の方もおっしゃっていましたので、
ホールケーキ問題に、
共感していただける人がいるんだと思います。

切っていないホールケーキと少しデザインは変わるけど、
つかっているいちごの量は同じだそうです。

取り分けたお皿の上でも、
ケーキはケーキのまま、崩れることなく、
美しいまま、おいしくいただきました。

しかも、崩れにくいであろう、
タルトタイプを選択。

…私の「ホールケーキ問題」は、
とりあえずこれで解決しました。