見出し画像

雑記帖|春を連れて帰る【ひとり時間の考えごと】

ひとり時間を楽しめる人は素敵だと思う。


ある子育て中のお母さんが
「子どもが1人遊びばかりで友達と遊ばない」
と心配していたけれど、“1人遊びは想像力や実行する力を伸ばす大事な時間”だと気付く話がありました。

これは小さい子の話ですが、
大人でも“ひとりを楽しめる(ひとりで楽しめる)”というのは大切なスキルなんじゃないかなあと思っています。

ひとり時間に考えること

この日は2ヶ月に一度の美容デーで、
目的は脱毛クリニックでの施術でしたが
私がひそかに好きなのは待合室で麻酔が効くまで過ごす小一時間。
このためにいつも家から本を持ってきます。

読んだ本の著者の「日本中の人が夢中で生きている状態を作りたい」という考えに、
なんで今の日本ではそれが実現しないんだろうなあ、とか
そんなことを考えていたら自分の番が来ます。


施術が終わり、昼食を取ろうと偶然目に入ったお店へ。
人数を聞かれ、人差し指を出しながら「ひとりで」と答えた後で(ああ、おひとり様ってやつだなあ)と自分で思う。

ひとりで外食するとき、なぜか無性にワクワクするのは私だけでしょうか。

私の夫は友達が多いです。
ときどき県外に夫と2人で旅行に行きますが、よく彼は現地の友達に会うためどこかに消えます。
(夜中には戻ってきます)

私は私で、その間はホテルでのんびりしたり、街に繰り出して外食したりと気ままに過ごしています。

もっと友達と遊べば良いのに、と夫には言われます。
もちろん友達と会うのはすごくいいことだし、人から愛される夫の人柄が私も好きです。

でも私にとって1人でいることは妥協ではないんですよね。(むしろ夫のいないところで美味しいものや楽しい時間を独り占めしちゃって申し訳ないと思っているくらい)

この日食べた豆乳のパスタ。美味しかった‎‎𓌉𓇋


以前読んだ本に、
「愛のある家族の中で成長した人とそうでない人は同じ人間ではない。相手のようになろうとすることはモグラが鳥のように空を飛ぼうとするぐらい不可能」
というようなお話がありました。(言い切ってて好きです笑)

それで言うと、私が思うにいわゆる“陽キャ”“陰キャ”といわれる人はそもそものマインドが全く違う別の生き物だと思います。
陽の人は自分に自信があって、根本から明るい。
上の論に倣って言うなら、陽キャと陰キャが心から分かりあうことはない気がする。(もちろん私は陰キャ側です)

…ひとりご飯をしながら、こんなしょうもない考えを捗らせる時間が楽しいです。

自分の顔は鏡でしか見ることができない

昼食のあと美容院に行ったとき、ああ自分ってこんな顔だったなと思い出しました。

30才って、いろいろ曲がり角だと感じます。
今までの服や髪型が似合わなくなって、見た目の変化を感じ始めたり。
年を取るのは悪いことではないと思っているのに、自分より若い人たちを見ると心がざわざわするときがあります。

欲を言えば、きらきらと輝きを増すような年の取り方をしたいと思っています。
今は…ちょうど曲がり角にさしかかったところ。変化を楽しみたいけど、やっぱりちょっとだけ葛藤もあるみたいです。

美容院の後に見たい限定ストアがあって若い子向けの商業施設に行きましたが、ネガティブな気持ちにさらに追い討ちがかかり。

もう、早くここを離れて帰ろうと思いました。

限定ストアは普通に良かったです◯


けど、もし今このまま帰ったら今日という1日は「なんかもやもやした日」になってしまうのでは。

でもそうじゃないんですよね。
今日の中には、待合室で本を読んでゆったり考え事をした時間も、美味しいご飯を食べながらあれこれ考えてワクワクした時間もありました。

今日を「良い日だったなあ」で終わらせたい。
そこで思い出したのは、昼食のお店を探している途中にお花屋さんがあったこと。
横を通ったときにちらっと見えた桜の花に惹かれたけど、今買ったら荷物になるからと見送ったこと。

そのお花屋さんに行ってみようと来た道を戻りました。
さっき通ったときはよく見えなかったけど、そこにあったのは桜盆栽の植木でした。
…私がイメージしていたのは桜の切り枝で、ちょっと違うぞと思いました。(値段も結構した)

脳内会議をした結果、何も買わずにお店を後にしました。

違うお店を探そう。
Google mapで「お花屋さん」と検索すると、豪華なプレゼント用のブーケのお店が出てきたけどこれもちょっと違う。

一つのお花屋さんを見つけました。
帰るには遠回りになってしまいますが、ここまできたらもう意地です。

そこは駅の片隅でやっているような小さなお店で、そのお店のさらに隅のほうに目的のものはありました。
無事に会計を済ませ、袋に入れてもらえると思っていたら包装紙で包んだ枝をそのまま渡されました。

…桜を買って帰ろうとは思ったけど、手に持って電車に乗ることまで考えていませんでした。
若干の恥ずかしさを覚えながらも、それなりに長さのある枝を大事に抱えて歩き出しました。

でもこれはこれでいいかもしれない。
誰も私を見ていないし、お花を抱えて帰るのってちょっと特別な感じがして楽しい…かも。

桜の枝と一緒に電車に乗ると、床が少し濡れてしまいました。
ただの水なのでそのままで良いかと思ったけど、次に乗る人はどう思うだろうと考えて降りる前に拭き取りました。
桜のおかげで、心に余裕ができて良かった。


あとがき

仕事から帰ってきた夫に、「桜買ったねぇ」と何気なく言われて嬉しくなりました。

よく、“自分の機嫌は自分で取る”というけど
1日の終わり方も自分で決めることができる。

誰かといたら人に気分を害されることもあるけど、今日はひとりだから私のしたい行動ができました。

お花を買って帰った日、私が考えたことたちです。(ワクワク、もやもや 全部含めて。)



#ひとり時間の考えごと


今の私ができたお話⇣

この記事が参加している募集

最近の学び

休日のすごし方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?