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【銭湯めぐり55 辨天湯@浅草橋】意外に広く機能的な駅近ビル銭湯

【銭湯めぐり55 辨天湯@浅草橋】

年末年始に入ったが、今年は姪っ子が受験期に当たり、帰省せずに東京ステイ。喪中でもあり、ゆっくり平常通り過ごそうと初日から銭湯へ。

午前中今年の泳ぎ納めに近所のジムへ行った後、夕食に葛西まで行くことを考え、途中経路の中で未訪問エリアの浅草橋をチョイス。

店まで決めていなかったため駅周辺を何周か歩いたが、浅草橋はなかなかの呑み屋激戦区。年末で営業していない店も多かったが、一番繁盛していた #食力浅草橋店 へ。ランチか呑みか聞かれ、当然呑みですと言い2人掛けテーブルに案内されると、周りはどこかの会社の忘年会らしき集まり。

見た目は普通のチェーン店風


メニューはポテサラやハムカツなど、大衆居酒屋ど定番が並ぶが、泳いだ後のタンパク質重視で馬刺し、赤ウインナー、鯵のなめろうをチョイス。いずれも美味い。赤ウインナーは、切ってタコ足にしてあったが、弁当とかに入っているものより3倍増しくらい美味い。なぜだろう。マヨ付きが決め手かも。なめろうも絶妙な味噌と(おそらく)ネギとのバランス。ドリンクは安定の黒ホッピーだが、写真にあるように、ホッピーの中(なか。焼酎)をお代わりすると、3杯目はやたらと量が多い。「中のお代わりの量がだんだん増える店は良い店」は、大衆居酒屋に関する重要定理だ。

お通しの揚げ出し豆腐と馬刺し
なめろうも美味い
これが3杯目の「中」


周りの忘年会客は時間が経過するごとに声のボリュームが上がっていたが、自分は今日はなぜか集中できて、「歴史とは何か」の最終章を読み、以下の投稿を行った。

『歴史とは何か (岩波新書)』E.H. カー
20年外交官を勤めた後に歴史学者となったカーが、母校ケンブリッジでの連続講演をまとめた名著。時々違和感のある訳語もあるが、全く古びず、リズミカルに読者に迫る。歴史家は必然的に選択的であり、その解釈から独立して客観的に存在する歴史的事実はないとし、歴史とは歴史家と事実との間の相互作用の不断の過程と断じたことは有名。学問としての歴史学による因果分析の傾向と限界についても良く理解できる。単純なEBPM論を振り回す経済学者に捧げたい。最後は1950年代までの英国歴史学の視野狭窄に触れており、真摯な人柄が偲ばれる。

懐かしの青版


こういう読書感想文を複数のSNSに投稿しているが、反応がいいのは、読書メーターという読書記録アプリで、登録数が4桁以上の本。この本は今現在で3710人が登録していてやはり多くの方が反応。高校生の息子に読ませているとか、大学時代に原書と共に読んだとか。

いい時間になったので、 #辨天湯 へ。ビル銭湯だが、意外に風呂場の天井もそこそこ高く、洗い場も広い。多くの客に愛されてきていることが分かる造り。年配の常連客ばかりのところに、混ぜていただくが、湯温も42-3度くらいで、それほど熱くなく、ぬるくもなく、寒い季節でも丁度いい。無料のシャンプー、リンス、ボディソープも完備し、外国人客向けの案内もされている。年末年始の休みは元旦のみで、1/2、3は朝風呂営業。頭が下がります。

入口は目立たない
年末年始もお疲れ様です


夜は以前銭湯に行った際に途中で見つけた #かに猿 というお店を予約し、カニふぐ三昧。葛西駅から徒歩10分以上掛かり、浅草橋からも結構な距離だが、家からはさらに遠い。でもわざわざ訪問するだけの価値はあり。有名なカニコロッケや通好みのフグの白子もいただいたが、最後蟹しゃぶで出た出汁で食べたきしめんはなかなか。皆で出汁を飲み干してました。有名な日本酒はかなり揃っていたが、地酒フェアというので阿部勘(宮城)、醴泉(岐阜)という飲んだことのないものもいただく。いよいよ年越し感が出てきましたね。

これ以外も色々いただきました

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