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うつ病と現代化

新しいものを使いこなせないと自分はついていけないのではないかと思って、鬱々となる

これはスペインに旅行に行ったときに聴いた話です。
その後調べても検索できないのでガイドさんの上手くできた話かもしれません。

スペイン、マラガの近くに泊まった時のこと
大きなホテルで庭園、プライベートビーチ、舞台でのフラメンコショーなどそこだけでスペインを満喫できるような場所でした。
ホテルスタッフはチャーミングな笑顔で対応してくれます。

ところがガイドさんが言うにはこの地方の観光業の黒歴史があるというのです。外国からの大きな資本が入り開発が行われホテルがたくさんたったころのことです。
現地の人がホテルで働くようになると、うつ病(抑うつ)を発病する人が多かったらしい。
もともと、羊飼いや農業、漁業でのんびり暮らしていた人たちが、お給料の高いホテルに就職して、現代化されたホテル業務についていけなかった。
決まった時間にモノを届ける、期限のある仕事が難しく、急げ急げ!という指令、そして遅れると怒られる。
そんなカルチャーギャップがあり、のんびりタイプの住民は抑うつになったのだ。

今はスマホもあり、スペインの方も時間に正確になってきているのでしょうが、当初は慣れない業務に落ち込むことがあったんでしょうね。

現代化、それは異文化交流です。でもお互いに学ぶというよりも、進歩しいている地域の文化ややり方が一気に流れ込み翻弄される人たちは遅れていると思われる。
現代はそれが年齢によって生じているのはないでしょうか。

例えば
70歳台後半のガラケーのみの人たちはこの先どうなるのでしょう。
もちろん手伝ってくれる人はいますし、スマホ操作だって簡単になっていきますが、年をとるといずれは使えなくなるのよね。

10年前、15年前よりも年をとることが情けなく感じられるのはITの進歩のせいかもしれません。
かつてのスペインの人たちを身近に感じてしまいます。
私たちを置いていかないで…


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