医師免許証の裏側の話(男性医師の知らない世界)


noteの記事をみて、今でもこんなことが続いているのかと改めて思いました。
地方の国立大学でも半分以上が女子医学生の時代にピンクの門がまだあるとは。

私は昭和の卒業ですので、卒業時には女性医師を入局させたくない医局ありました。
それを公言してもなんとも思わない雰囲気。学生はどちらかというと冷ややかな目で見ていました。
それは少しづつ変わっていたのです。
「私の科は女性には向かない」と説明会で話した医局長が後で弁解(今では謝罪)したことがありましたが、私立医大で親が医師という環境が多かったので、学生たちは知っていた、そんな現実があることを。

さて、それから数十年たって、先日、身近な男性の医師(同居人)にイラっとしたのでそのことです。
国家試験を合格してもらえるのが、医師免許証の賞状のようなものです。くるくる巻いて筒に入れています。病院を変わるたびに見せてコピーを取ってもらうのではっきり言ってボロボロ
この裏には改姓のために変更を行ったという記述があります。結婚している女性医師の免許証はほとんどがそうでしょう。裏がある。

現在、日本医師会では紙の医師免許証を補完するように医師資格証というカードを発行しています。マイナンバーカードに似ている写真入り、ICチップ入りのプラスティックカードです。
この発行の時に(紙の医師免許証)を利用したのです。
同居人が何気なく、「医師免許証に裏があるの?」という呑気な図太い一言、「誰のせいだと…」少し殺意を感じました。
それを知らないでずっと仕事してきているのが男性なんです。

男の医師は両面コピーの面倒くささ、手間を知らない。女性医師はこういう些細な手間がかかり、神経をすり減らしていくのです。

子育て中の若い女性医師にエールを送ります。
堂々と第3の門を進んでください。


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