『学校行事が嫌いだった。』そんな僕が、子どもから教わったこと。
僕は、学校の行事が嫌いだった。
『別にやらなくても良いんじゃないか?』
運動会、合唱祭、マラソン大会、卒業式。あげればキリがないが、きっと恥ずかしい思いをしたくない。とか、かっこ悪い姿を見られたくない。とかそんな感情があったのかもしれないな。
周りに気を使い、でもどこかよく見られたい。
子どもの心は、こんな感じなのかもしれない。できないなりに一生懸命やっていたし、そんなに運動神経も悪い方ではない。他にすごい人はいっぱいいたが、まぁ普通だよね。
子どもができてからは、なるべくと言うか全ての行事に参加している。僕が子どもの頃は、父親が仕事で忙しくて来てくれなかったから。来れなかったからなのか、来たくなかったのかはもうわからない。
『僕が父親になったら、学校行事には参加しよう。』
そう決めていた。
子どもは僕と違って、行事が大好き。一生懸命で、やりたい!やりたい!
誰に似たんだか。
子どもは行事に参加したい派なのに、ちょっとどんくさい。夏休み中に、骨折をしてしまった。夏休み明けに運動会がある。全治1ヶ月。治るのか不安だった。
ギプスが取れたのが、9月中旬。運動会までは、一週間ほどあったのでちょっと安心した。骨折明けの運動会。腕が心配だったが、組体操?今はそう言わないのかも。しっかりと全てやっていた。そんな姿に、泣きそうにもなった。
『間に合ってよかった。』
僕は、そう思った。
そしてこの春。無事、卒園することに。コロナ禍と言う今までにない状況の中で、行われる卒園式。
子どもは子どもなりに、良いカッコを見せようと笑顔も見せていた。ちょっとツンデレなところもあるけれど、恥ずかしさゆえ成長すら感じる。
卒園式後には、『うんていが出来るようになった!』『鉄棒で前回りが出来るようになった!』見て欲しい!のオンパレード。
『わかったよ。』
そう言って僕は、子どものはりきる姿に喜びを感じている。期待しすぎず期待をして子ども成長を見守ると同時に、学校行事が嫌いだった僕が子どもから、その魅力を教えられています。
不思議なものです。