見出し画像

地道という近道。

僕はズルいので、すぐ楽な道はないのかと探してしまう。今までの人生を振り返っても思うけど、だいたい続かない。楽して手にしたいからだ。『きっと、俺ならできる。』そんな過信もあるけど、現実はやっぱり違って結果が伴わない。

『どうにか、楽して生きたい。』

そんなズルい考えで仕事もしてきたし、大変さや忙しさを味わうたび、見透かされている感覚もあった。会社のイベントで『富士山に登ろう!』ってなっても、軽いノリで『行こう行こう!』ってなる。

でも、いつも反省をする。

やるからには、盛り上げたい!ってなぜかサービス精神が働いてしまうのだけれど、心の中じゃ『雨、降らないかなぁ。』なんて考えていたり、少しやって終わるのを望んでいたりする。しかも不可抗力で。

そんな僕に、天は味方することなく晴れる。途中で雨が降ったりするんだけど、辛くなってきた段階で晴れたりする。

『まじか。晴れたなぁ。』

いつもは旅行に行くと、雨が降ったりすることをネタにする『自称雨男』を演じていたりする。大変さが押し寄せてくると、雨は味方してくれないから、本当は晴れ男なのかもしれないな。

そんなことを思いながら、結局のところ、弱さを素直に出せない弱い自分というだけなんだな。

中小企業診断士の勉強をはじめたのは、もう7年前になるかな。『勉強した方が良いな。』と思ったことは違うことだったけれど、もしかしたら現実から逃げたくて、何か楽な方法を探していたのかもしれない。

過去の勉強のやり方を振り返っても、『何か楽な覚え方がないか。』とか、『一度読んだから、きっと覚えているはず。』そんな楽観的な姿勢で取り組んだことに、結果なんて伴うはずもない。

一昨年前に結果が出なくて、『もうやめようかな。』なんて考えた事もあった。自信を持って挑んだ試験結果が、あまりに酷い1科目合格だったからだ。

『別に合格しなくたって、生きていけるし。』

楽を選択して生きてきた自分としては、言い訳を作ることなんて簡単だった。でも、なぜかこの勉強だけはやめなかった。その理由は、家族の目があるからか。公言しているからか。仕事に役立つからか。自分でもわからないし、今でも不思議に思う。

もしかしたら、知り合ってきた人のおかげかもしれない。結果が出なかった時に、おせっかいな人から『合格した人の話を聞いてみないか。』という紹介。

『もしかしたら、楽な方法が手に入るかもしれない。』

自分で言うのもなんですが、振り返れば振り返るほどに楽さを求めたズルさが伺える。情けない限りだ。そんな自分はさておき、合格した方から言われたのが『基礎を何度も取り組んだ。つまらないけど、テキストを読み続けた。』と言う話だった。

『結局、地道な努力か。』

でも話を聞けたのはとても良く、経験すればするほどに人の意見というか、テキストを信じれなくなって我流を信じるようになっていた。『その仕事でお金を稼いでる人たちが作っているから、素直に信じて勉強し続けた。』その言葉が全てな気がした。

そこから、基本的な問題をどれほど解けるのか。スピード問題集に取り組んでみた。結果は、ズタボロ。スピード問題集程度がわからなくて、本試験なんかわかりっこない。そこから、スピード問題を取り組みはじめた。

『過去問と比較しても、簡単すぎやしないか。』

そんなことを思って、初年度以降見向きもしなかったスピード問題集。素直にあの時いただいた言葉を信じて、毎朝取り組むようにした。全てを正解にはできないながらも取り組んだ、一昨年の経営情報システムの過去問。結果は80点。

『あれ、この年に一度受かってなかったっけ?』

ふと思い、確認した。間違いなく不合格だった。なぜ出来なかったのか、受からなかったのか。巡り合わせとは思うけれど、今の感覚を忘れずに本試験に臨む準備を進めたい。他にも4科目ある。基礎と過去問との繰り返しを行い、わからない範囲を詰めていく。

今まで楽を基準に選択してきた生き方から、勉強を通じていい方向へ考え方も変わってきている気がする。今までの自分の経験を、周りの方々に還元していく。元々の勉強しはじめたきっかけは、関わる企業の方々により役立てるようにするため。

いい準備はできている。さぁ、今年こそ合格だ。


この記事が参加している募集

noteでよかったこと