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米国アニメ映画『ニモーナ Nimona』

Netflixで公開された米国アニメ映画を紹介します。

あらすじ

女王殺しの濡れ衣を着せられた騎士が、自由自在に変身できるニモーナと手を組み、真犯人探しに乗り出す物語。しかし、ニモーナは自分が退治すると誓ったモンスターかもしれず...。

悪は何か、自分は何者か、ポリコレ色の強いファンタジー映画です。

予告動画

Netflixで動画配信されています。
ディズニーが21世紀フォックスを買収し、製作が中断された後、Netflixが配信権を得ました。

感想

英語+英語字幕で見ました。
LGBTQなどポリコレ色の強い作品ですが、王道のファンタジーアニメです。

自由自在に変身するニモーナが何者なのか、普通と違うからモンスターなのかが主題です。ニモーナは何者かと聞かれるたび、

I’m NIMONA. (私はニモーナ)

と何度も答えます。姿形が変わっても私は私、それぞれがそのままで私というメッセージです。

もう一つこの作品で伝えたいメッセージが次の一節に含まれています。

濡れ衣を着せられた騎士に、ニモーナが相棒になると申し出ているシーンです。

So, about the job? To be your sidekick.
(相棒になる件だけど)
To help you do whatever it takes to revenge on the cruel world that rejected you.
(あなたを避けた残酷な世界に復讐するため、どんなことでも協力するよ。)
…復讐の方法の描写が続いた後…

Or… We could just talk.(単に話すこともできるよ。)

ニモーナ自身がモンスター扱いされ、孤独で、話し相手が欲しいという本音と、濡れ衣を着せられ同じ孤独の境遇になった騎士に対し、話し相手になるよという両方の意味になっています。

エンドクレジットでも相談窓口の案内の記載があり、この作品で伝えたかったもう一つのメッセージです。


最後に、映画の中からアドベンチャー作品らしい一節を紹介します。終盤でニモーナが悪に立ち向かう時に、騎士にかけるセリフです。

Be right back. I'm gonna go break some stuff.
(ちょっと行って、大暴れしてくる。)
It's time to rewrite this story.
(この物語を書き換える時が来た。)

1000年の間、ニモーナがモンスター扱いされてきた物語が変わる時です。ニモーナが無事に戻ってくるか最後まで見るとわかります。

Netflixが見れる方は見てみてください。

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