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【北米エンタメニュースまとめ】「ゴジマイ」がアカデミー賞にノミネート、NHKワールドが男性アイドルアニメ特集、北米のアニメ市場に関する消費者調査


日々の北米エンタメ市場のニュースなどのまとめです。拾い切れていないものもあるのでぜひリクエストお待ちしております。感想も歓迎です。

「君たちはどう生きるか」「ゴジラ −1.0」がアカデミー賞にノミネート

https://www.japantimes.co.jp/culture/2024/01/24/film/japanese-films-oscar-nominees/

日本のアニメ、特撮が北米の映画評価市場で快進撃です。宮崎駿監督の最新作「君たちはどう生きるか」がアカデミー賞の「長編アニメ賞」にノミネート。そして「ゴジラー1.0」は視覚効果賞にノミネートされました。どちらもすごい快挙。いずれも興行成績も好調に推移しています。

「ゴジラ」の北米市場での浸透についてはこちらの記事も詳しいです。

https://www.wsj.com/articles/godzilla-a-monster-of-a-name-has-taken-on-a-life-of-its-own-11617313974


スタジオジブリ、中国・アリババグループ企業と提携

北米でなく恐縮ですが。スタジオジブリが中国のアリババグループのアリババ・ピクチャーズと提携したとのこと。アニメ制作や宮崎駿監督の最新作の中国上映などに向けて事業を進めるそうです。気になるのが提携のなかに「immersive exhibitions」が含まれていることです。ジブリ関係の作品で体験型展示会があるのでしょうか。


NHKワールド、男性アイドルアニメ特集

とうとうこのときが来てしまった!NHKワールドで、「アイドリッシュセブン」や「KING OF PRISM」など男性アイドルアニメの特集です。これをきっかけに男性アイドルアニメがもっと広がってほしい。


【推しの子】、YesPress発行で2023年リリースで最も売れた漫画に

北米の出版社、YesPressが2023年に売れた漫画やライトノベルのリストを公表しました。2023年リリースされて最も売れた漫画は「【推しの子】」になりました。「ハニーレモンソーダ」なども売れたそう。2024年もこの快進撃が続いてくれると嬉しいのですが。


KADOKAWA、ヨーロッパ大手出版エディシオン・デュプイエディシオン・デュプイと仏語出版社設立

KADOKAWAはフランスの出版社、エディシオン・デュプイと合弁会社の設立で合意したと発表しました。フランスはいま日本漫画ブームに沸いています。その市場に本格的に参入する狙いがりそうです。日本のマンガ、ライトノベル、韓国のウェブトゥーンを翻訳・販売するそうで、KADOKAWA作品だけでなく、日本の幅広い出版物の翻訳を目指すとのことです。

これ興味深いのが、アングレーム国際漫画祭にあわせてフランスで発表されたことです。このところ、海外のイベントにあわせて戦略や新しい取り組みを発表するケースが増えていますが、その流れのひとつなのかもしれません。


J-pop演者を出ていこう、世界のファンが待っている!

J-popのグローバル進出をまとめたいい記事です。カリフォルニアで毎年行われる、アートの祭典であり野外音楽フェスである「Coachella Valley Music and Arts Festival」に日本のアーティストであるYOASOBI、初音ミク、そして
新しい学校のリーダーズなどが出演することが盛り込まれています。もちろんこれまでもJ-popは一定のファンを海外で獲得してきましたが、アニメの人気とあわさって2023年は躍進、2024年は各アーティストの米国やアジアでのライブもひかえ、一段の広がりが期待できるとのことです。

そして日本の音楽への関心という点では、日本のアーティストが海外に進出するだけでなく、海外アーティストによる日本の音楽への関心も高まっているとのこと。先日SNS上でも注目されましたが、Bruno Marsの日本公演ではAKB48の「ヘビーローテーション」が演奏されました。Bruno Marsは日本観光を楽しんだ動画も残しています。

https://twitter.com/BrunoMars/status/1749253997624697257


走り方がNARUTOなのがすごい。


アニメという巨大な市場ーそれを示す数字は?

北米におけるアニメ市場の調査リポートです。4000人に対する調査で、いかにZ世代の北米の人々にアニメが浸透しているかを示しています。Z世代の42%はアニメをみているそこで、これはある調査によるNFLをみているZ世代の割合よりも高くなっています。ほかのメディア表現に比べてよりemotionalな感情が得られるアニメを、彼らも自分の気持ちを上げるためにみているそう。もちろんアニメのキャラクターに恋する人もいます。


萩尾望都先生、アングレーム国際漫画祭で特別栄誉賞を受賞

はあ、すごい快挙です。フランスで開催中のアングレーム国際漫画祭で漫画家の萩尾望都先生が特別栄誉賞を受賞されました!漫画祭にあわせてアングレームの市立美術館では萩尾望都先生の展示会が開催されており、多くの人々が訪れたようです。


集英社の海外向けマンガ公開プラットフォーム「MANGA Plus creators by SHUEISHA」から、初の「少年ジャンプ+」デビュー!

正直早いなーと思ました。集英社は「ジャンプルーキーズ」という投稿受付プラットフォームを持っており、そのグローバル版が「MANGA Plus creators by SHUEISHA」です。その投稿者から早々と「少年ジャンプ+」のデビュー作家が誕生しました。翻訳されたものを読みましたがすごい面白かったのでぜひ続きがでてほしい。


米ペンギン・ランダムハウス、ワットパッド作品の供給で提携

米出版社のペンギン・ランダムハウスが、出版プラットフォームのWattpadと提携し、Wattpadの出版物の米国での供給すると発表しました。Wattpadはもともとオンライン上でライトノベルなどを発表するプラットフォームですが、紙での印刷物も最近出ておりその書店への供給をペンギン・ランダムハウス社が担うようです。日本漫画のいいライバルになりそうです。


追加
この企画を始めるきっかけになった菊池健さんのマンガ業界関連の日々のニュースをまとめるマガジンです。

2023年の電子コミック市場の4830億円というのはすごい。私も最近漫画はすっかり電子書籍で買うようになりました。渋谷TSUTAYAの改装も楽しみです。京都のアニメイトはオープンしたら行ってみたいです。菊池さんも指摘されているように、いずれも外国からの観光客が多く訪れる地域なのでぜひそのあたりを意識した作りになってほしいです。

今週はここまで。引き続きよろしくお願いします。


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