『曾我物語』を見ていると思っていたらライブ会場にいたミュージカル「『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣 2020 ~SOGA」


 最近、観た2・5次元舞台の記録をちゃんとオープンに残しておこうと考えているlibroです。今回は刀剣乱舞のミュージカルから「『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣 2020 ~SOGA」。2019年版も観たし曽我物語も読みましたが、推しの三浦さんが出ているので外せないということでみたらいつのまにか主演2人のライブに参加していました。


結末知っているのに泣けてくる

「『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣 2020 ~SOGA」は、「曽我物語」をベースに歌舞伎の演出とミュージカルを組み合わせて、かつ源氏に縁の深い髭切と膝丸を出演させるというすごいう挑戦的な作品になっています。私、2019年版もみて、物語の結末も知っているのになぜか泣けました。2人とも演技も踊りも歌もレベルが上がっている・・・・。


私は曾我物語を見ていたのでは?

曽我物語は仇討の物語で、仇討を果たしつつも2人は命を落とすという悲劇なんですよね。つらい。しかし刀ミュのいいところは1部の芝居が終わった後に2部として福利厚生のライブがあるところです。役者の方々はお芝居終わった後に大変だなーと思いつつもありがたい。

なのですが今回限りは「あれ?私、曽我物語ではなくて2人のライブ見に来た?」と思うぐらい2部の印象が強かった。2019年のときにくらべて新曲増えたし衣装も心なしか豪華になっている気がします。

刀ミュの歌は、舞台に関連するものかもしくは「刀剣乱舞」の世界にあう歌のはずだったのですが、今回のセットリストは明らかに刀剣乱舞の世界から外れて完全に主演の2人のかっこよさをみせる歌が入っておりまして。もちろん「獣道」とか2人の持ち歌とかこれまでやってきた歌もあるんですけど新曲がとにかく多い。

髭切役の三浦宏規も膝丸役の高野 洸の両名ともに歌えて踊れて動けるので、歌や踊りを考えるの楽しいだろうなーと思いながら見ていました。膝丸というか高野さんのラテンはずるいでしょう。三浦さんのソロもすごかった。クラシックだった。

ということで2019年版を見た方も是非見てください。

型がないことのアドバンテージ

2・5次元舞台は「アニメ、漫画、ゲームなどを原作とする舞台・ミュージカル」という定義があるぐらいで、「こういう演出をしないといけない」という型がありません。というか今、現場で作られているイメージです。なので今回の「双騎出陣」のように、古典の物語をベースに、歌舞伎の演出とミュージカルの演出をミックスして、かつ音楽も和風からクラシックまで使い放題。今回の2部でも歌舞伎の早着替えの演出があり「おお!」となりました。

2・5次元舞台の中でも刀剣乱舞シリーズは、いろいろなことへの挑戦に意欲的なのですが「双騎出陣」はこの型がないことのアドバンテージをフル活用していると思います。織田組とか黒田組とかほかのキャラクターにフォーカスした舞台も今後出てきてくれることを祈ります。

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