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【北米エンタメニュースまとめ】VizMedia幹部インタビュー「依然として新規顧客開拓中」、Crunchyrollが米国のPluto TV上でアニメ無料配信へ

日々の北米エンタメ市場のニュースなどのまとめです。拾い切れていないものもあるのでぜひリクエストお待ちしております。感想も歓迎です。


チェンソーマン、呪術廻戦・・・2023年下期に米国で売れたIP

ICv2が分析した、2023年下期に米国で売れた作品のTOP10です。「チェンソーマン」や「呪術廻戦」が単行本発売のタイミングで順位を上げました。1位はベルセルクです。


VizMedia幹部インタビュー「依然として新規顧客開拓中」

足元の米国の漫画販売の動向に関するVizMedia幹部のインタビューです。依然としてシリーズの単行本1巻が売れており、新規顧客を開拓中であると説明しています。Yaoi=BLも売れているようです。ただ、アニメの配信視聴時間についてはさすがに新型コロナ禍に比べると減っているとのことです。


鬼滅の刃:ワールドツアー上映 興収12.5億円 87万人動員 

「鬼滅の刃」が新作映画にあわせてワールドツアーを実施。声優の挨拶などもありしっかり現地ファンへのサービスになったようです。上述のVizMediaの幹部インタビューにもあったように、映画など新たな動画の提供は、新規ファンの開拓につながりそうです。


良作BL、台湾発で世界へ

「BL」「YURI」は確実に英語圏の読者に新たなカテゴリーを提供しました。特にBLは日本発でしたが、最近は韓国発のM/M小説や台湾発のBLが英語圏で人気を集めているという記事です。台湾発のBLの配信にはメディアドゥが貢献しているとのことです。


Crunchyroll、米国のPluto TV上でアニメ無料配信へ

https://www.cbr.com/crunchyroll-channel-anime-pluto-tv-launch/

PlutoTVというのは、無料の広告支援型ストリーミングサービスです。そのプラットフォームでCrunchyrollが無料でアニメを配信するというものです。Crunchyrollは豊富なラインナップを持っていますが、課金制であることが新規顧客開拓のハードルになっているのは事実。広告付きの無料配信サービスで新たなファン獲得に動くようです。


日本のアニメ「ラブ★コン」、英語吹き替え版翻訳者が改変したと発言し物議 アニメ販売会社「この人物とは今後仕事しない」


https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2402/14/news141.html

翻訳の難しい課題です。少女漫画が原作のアニメ「ラブ★コン」について、英語版の吹き替え版を担当した翻訳者が内容を改変しようとしとYouTube上で発言。(実際には採用されなかったもよう)ファンの間で問題となり、制作会社が今後は仕事をしないと宣言することになりました。意味が伝わりやすいように翻訳の過程で調整することはあっても、意味の改変は原作側も観客も望むところではないでしょう。


世界では「推しの子」と「鬼滅の刃」どちらが人気なのか…海外にいる2000万人のアニメファンが下した評価

エンタメ社会学者の中山敦雄さんが、世界中にいるアニメファン約2000万人が集う「MyAnimeList」を活用し、日本のアニメが日本以外でどのように受け止められているかを分析した記事です。海外の人がみた「【推しの子】」の評価が面白いです。


「ブルースカイコンプレックス」「発情する運命」 MangaPlanet2023年人気作

日本の漫画の英語版を定額読み放題で提供するMangaPlanetが2023年に人気を集めた作品のランキングを発表しました。もちろんMangaPlanet上に限りますが、いわゆる単行本が出ている集英社作品とは違うところで読まれている作品のタイトルが見えてきます。「BL」「YURI」「SHOJO/JOSEI」「SHONEN/SEINEN」とカテゴリー別なので面白いです。SHOJO/JOSEIが軒並みR18+になっています。


米国、海賊版漫画の供給に最も貢献した国に

MUSOという企業の分析によると、2023年に漫画の海賊版の拡大にもっとも「寄与した」国は米国だったとのこと。漫画はあらゆるメディアの中で最も海賊版の被害を受けているそうです。

こちらの記事によると「呪術廻戦」といったアニメも海賊版の被害にあっているとのこと。


MediaOCD、老舗アニメ配給会社AnimEigoを買収

米アニメ制作会社のMediaOCDとが老舗アニメ配給会社のAnimEigoを買収すると発表しました。AnimEigoは「うる星やつら」などの北米での配給を手掛け、配信時代前に日本のアニメの普及に貢献した会社のひとつです。北米のアニメファンにとっては感慨深く受け止められたようです。おおむね好意的な受け止めが多かったです。


追加
この企画を始めるきっかけになった菊池健さんのマンガ業界関連の日々のニュースをまとめるマガジンです。

学習マンガ「科学漫画サバイバル」シリーズのTVアニメ化決定は驚きました。もちろん売れている人気作ですが「学習マンガ」のカテゴリーがアニメ化されるのは少し珍しいなと思います。放送になったら是非見たいですし、長寿コンテンツになってほしいです。


今週はここまでー。引き続きよろしくお願いします。


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