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民法思考力養成42 賃貸借

  賃貸借は、2011年から2021年(過去11年)で9回出題されている超頻出分野で、覚える量もずば抜けて多いので、時間をかけて勉強した方がよい。
 また、賃貸借は、近年の債権法改正で新しい条文が追加され、従来より出題ネタが豊富になったため、記述対策にも力を入れた方がよいでしょう。

講義はYOUTUBEで、記述式の問題はこのnoteに投稿しているので、
弱点補強にご活用ください。
YOUTUBE  民法授業動画 賃貸借
https://youtu.be/ofRVB34KViM


以下は、

イメージ・記憶促進ノート 賃貸借
「記述式問題」です。今回は整理表はなしです。
まずは目次からご覧ください。

目次

STEP1
記述式問題1
 
甲建物の賃借人Bは、甲建物の所有者兼賃貸人Aから甲建物の引渡しを受け生活していたところ、ある日から甲建物の元住人Cが甲建物正面玄関前でバリケードを設置して甲建物に入れないように妨害を続けているため、甲建物の裏口から出入りして生活しているが、不便でしょうがないので、Cに対して民法上認められた賃借人の権利を自ら行使しようと考えている。この場合、甲建物の賃借人Bは、正面玄関の出入りを妨害する元住人Cに対し、どのような請求をすることができるか(本問前段)。
 また、Bは、乙土地の所有者兼賃貸人Aからドローンの練習場として甲建物の隣の乙土地を賃借し賃借権の登記も備えていたが、約2か月間他県に出張している間に、近所に住むDが乙土地全体を資材置き場にして占有してしまった。そこで、Bは、Dに対して民法上認められた賃借人の権利を自ら行使しようと考えている。この場合、乙土地の賃借人Bは、乙土地を占有するDに対し、どのような請求をすることができるか(本問後段)。
 
本問前段後段あわせて、民法の規定に照らし40字程度で記述しなさい。
登場人物については、必要に応じて、A、B、C、Dと表記すること。

解答欄  45字マス目があるものとする。
(            40字程度                )

記述式問題1正解例

👨出題意図
👨採点基準  本試験とは異なる場合がある
記述式問題1解説
🔴民法605条の4の試験の隠れたポイント(ひっかけ対策)


STEP2
記述式問題2
賃借人が、賃貸人の承諾を得て適法に賃借物を転貸したときは、
転借人は、賃貸人と賃借人との間の賃貸借に基づく何を限度として、賃貸人に対してどんな義務を負うか。「転借人は、賃貸人と賃借人との間の賃貸借に基づく」に続けて、民法の規定に照らし40字程度で記述しなさい。
なお、問題文に含まれている「賃貸人に対して」の語句は、解答に入れる必要はない。

解答欄 45字マス目があるものとする。
転借人は、賃貸人と賃借人との間の賃貸借に基づく
(            40字程度              )

記述式問題2正解例
👨出題意図

👨採点基準  本試験とは異なる場合がある
記述式問題2解説
🔴受験生の疑問
 613条1項で転借人が賃貸人に直接義務を負うのはわかるのですが、逆に賃貸人が転借人に修繕等の義務を負いますか❓
👨受験生の疑問に対する回答

ここからは本文です。

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