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脱会のステップ 【第1章②財政再建】

辞めたいと思ったものの、なかなか辞めることのできない宗教組織から、いかにして脱会するか。

とりわけ、このnoteでは
信者同士で結婚しており、配偶者が信者である場合
どのように脱会を目指していくかを解説しています。

私は、エホバの証人という宗教団体に所属していたため、
そこでの経験を元にして説明いたしますが、
他の宗教団体でも共通している点もあるかもしれません。

よろければ参考にしてみてください。


今日は、「現状を分析」し終わった後、
次の段階です。
(前回がまだの方はこちらからご覧ください。)


次に目指すのは、「経済的安定」です。

経済に困窮する生活スタイルに気づく


真っ先に着手して欲しいのが、この経済的安定です。
もうお気づきかも知れませんが、
この組織の言う通りにしている限り、お金は貯まりません!

そして、経済的にギリギリの状態というのは、
生活において慢性的なストレスを与え、
思考力を制限され、
新たな場所へと移るなどの生活を大きく変える力も奪われます。

金銭的余裕はあなたの人生に「自由」を生み出します。

まずは、これをはっきりと認めるところから始めましょう。

エホバの証人としてまじめに組織の指示通り生きてきたあなたにとって、
お金というのは汚いもの、悪というイメージがあるかもしれません。
人を堕落させるものであり、
お金への執着が人生を破滅に向かわせると信じているかもしれません。

そして、これまたエホバの証人思想で顕著であるのが

お金を稼ぐ << 神のご意志

という考え方です。

「王国第一」をスローガンに、
フルタイムの仕事ではなく、パートタイムで働き、
大学進学をせず、
家は安い賃貸の団地住まいや、市営、県営住宅。
といった生活をする人が多いというのは、
一度でもこの組織の一員として過ごした人であれば、周知の事実です。

アルバイトといっても
フリーターのように週5〜6日働くのではなく、
週2〜4日働くという人が多いように感じます。

そのため、保険や年金などの社会保障などにも加入できず、
毎年、年金の免除制度を申請してやり過ごしている信者もいる
というのが実情です。


彼らのコミュニティでの理想とするライフプランは、
高卒で
週2〜4日程度アルバイトで働き
開拓奉仕という伝道にフルコミットする立場で働く
というものです。

もちろん、全ての信者がその道をたどるわけではありません。
しかし、教団が発行する出版物を読む限り、
(現実的であるかはさておき)こうした生き方が理想であると組織も考えていると思われます。

しかしよく考えれば、
こんな生活で経済的にやっていけると考える方が不自然です。

では、具体的に何ができるのか。

対策をリストアップしていきます。

対策1:仕事を増やすor転職する

まずは正攻法です。

とにかく今、経済的に厳しく、
辞めることに対して不安があったり、
そもそも辞めるまでの段階にきていないのであれば、、


働きましょう!!

お金を追い求める生き方がダメみたいな風潮がありますが、
それに罪悪感を感じるあなたならば、
なかなかそうなることはありません。

むしろ、そうやってお金に対して異常なまでに毛嫌いしている方が、
よっぽどお金に執着しているとも言えます。

また、聖書を根拠にするのであれば、
神は労働を非としてはおられません。

むしろ、私たちに働く喜びを与えておられます。

そして、この労働=その対価としてお金を得ることと、
神の祝福を結びつけたのが
プロテスタントです。

詳しくは、マックス・ヴェーバーの
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
という著作を読んでみてください。
(有名な本なので、要約版がYouTubeに上がっています。)


よく考えてみれば、
一生懸命誰かのためになる仕事をして、
感謝の気持ちとしてお金をもらうという一連のプロセスの
一体どこが悪だと言うのでしょうか。


なので、今やっている仕事が自分に合っていると思う人は
出勤する日数を増やしたり、残業を申し出たりしてみましょう。

あるいは、
今働いている仕事がしんどかったり、
JWの人ばかりで急に仕事を増やし始めると怪しまれるかも
と思うのであれば、
これを機に仕事を変えてみましょう。


ぜひ、やってみたかった仕事をやってみましょう。
配偶者も信者であるので、
おそらく、あなたが正社員として働くという選択は
受け入れられないかもしれません。

ならば、今のところパートタイムでも構わないので、
やりたいことを仕事にしてみてください。

カフェの店員さんでもいいですし、
パソコンを使った事務作業でもいいです。
勉強のできる人であれば、家庭教師サイトに登録してみてもいいかもしれません。

いずれにせよ、
仕事が楽しい
という感覚を持てるような仕事をやってみましょう。

これがJW漬けの毎日を打ち破る突破口となるのです。

実際に、仕事が楽しくなって、それがきっかけでJWを離れていった人が相当数いるようです。


仕事を変える時に、もしかすると配偶者の方から
「どうして?」
と聞かれるかもしれません。

その時は、
普通に伝えてもいいと思います。

「いや、実は、この仕事けっこうしんどくてさ」
とか
「好きな仕事をした方が、パフォーマンスも上がるし、より神の祝福だって感じられるから」
とか
あなたの事情に合わせて伝えてみてください。

集会と伝道に休まない限り、おそらく何も文句は言わないと思います。


長くなったので、対策2は次回に回します。

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