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弾丸香港旅行記

今週初めの、2月とは思えぬ気温と雨による湿度でふと香港を思い出した。
というわけで、2024年が始まったばかりだが、2023年の話をする。ちょうど1年前のこと、2月の連休に香港へ行った。

王家衛作品のリバイバル上映を観て、広東語をこれでもかと浴び、香港へ行きたくなったのでこれまた釜山旅行同様にノリと勢いで飛び立ったのである。

このエッセイにも書いた通り、以前香港に行ったときとほぼ同じ日程である。夏に行くと湿度と気温にやられそうだし、かといって年末年始の連休などは日本との気温差でやられそう、それならば2月頃がいいのではないかという感覚なのだと思う。というわけで香港は2月にしか行ったことがないが、2月の香港はかなり好きである。できれば2月以外の香港も知りたいので、目下の目標としては「2月以外に香港に行くこと」である。

2泊3日の弾丸香港旅行の旅程はだいたいこんな感じを想定していた。
1日目:チェックイン後、ホテルのある尖沙咀近辺を散策しつつヴィクトリアハーバーの夜景を見る
2日目:黄大仙と文武廟、余裕があれば天后廟へ行く廟巡りコース。文武廟の近くにインスタで見つけたチョコレートショップがあるはずなので寄り道。
3日目:アベニューオブスターズを散歩し、ジャッキー・チェン像を拝む。余裕があれば香港歴史博物館へ行く。ホテルで荷物を受け取り空港へ。

だが、実際はこうなった。

1日目:空港に着いた瞬間テンション爆上がり。1回しか来たことがないくせに尖沙咀に懐かしさを覚える。ホテルの部屋がめちゃくちゃ可愛い。めちゃくちゃ元気なので予定外の深水埗散策に行く。街歩きが楽しすぎて深水埗から尖沙咀まで歩く。なんならそのままヴィクトリアハーバーまで行った。夜、歩数計を見て爆笑する。

コースターまで可愛いホテル
尖沙咀のAttitude on Granvilleは
立地も良くまた泊まりたい

2日目:ネイザンロードが大好きなので尖沙咀から佐敦まで歩く。適当なお店で朝ごはんを食べ、メトロで黄大仙へ。出口を出たところで札と線香のセットを半ば押し売りされ、あとからあれはぼったくりだったのではないかと気づく。文武廟へ向かおうかと思ったが、天后廟へ行くことにする。

押し売りされた品々
なお使ったのは一番左の線香のみであとは用途不明
ちなみに無料の線香もあるので買わなくても大丈夫
黄大仙

そのまま海辺まで歩き、船に乗りたくなったのでスターフェリーで香港島へ。『恋する惑星』のあの長いエスカレーターを探して歩き回り、無事に乗る。PMQへ寄り道。向かいのアラビカで休憩。そのまま坂を上って孫中山記念館へ。そうだ、エッグタルトを食べようということで泰昌餅家へ寄り、迷いながらも香港公園へ辿り着き、茶具文物館を眺める。

釜山の映画体験博物館で購入したポストカード
奥には"年華"という名前のチャイナドレスショップ

そして文武廟へ向かう。キャットストリートにあるヴィンテージの雑貨屋さんに行きたくなり寄り道。チョコレートショップを探し回り、チョコレートドリンクを購入。ふとマンダリンオリエンタルを思い出して向かい、レスリー・チャンに想いを馳せる。尖沙咀に戻り、まだ日本でも行ったことがないタムジャイサムゴーで夕食。またヴィクトリアハーバーへ行くか迷い、ホテル付近のお店でお土産を物色するにとどめる。夜、再び歩数計に爆笑。

めあてのHakawa chocolate
広東語でチョコレートは朱克力
残念ながら2024年2月で閉店
もうこのドリンクは飲めない…

3日目:朝ごはんは前日に目星をつけておいたお粥屋さん。調子に乗って油条までつけたら満腹どころではなくなったため、腹ごなしに九龍公園を散歩。まだ時間がありそうなのでアベニューオブスターズを見納めに行く。そろそろ開館時刻だろうということで香港歴史博物館へ。名残惜しさにエッグタルト広東語注文チャレンジを実行しなんとか成功。ホテルで荷物をちょっと整理して空港へ。

木々の奥にビルが生えているような九龍公園
香港歴史博物館
充実した展示、なんと入館無料

改めて文字にしてみると狂気の沙汰である。海を越えると行動力と体力の箍が外れる何かがあるらしい。普通の人なら5日はかけてまわりそうなところをギチギチに詰め込む。空港でさえも歩き回る。これは一人旅でしかできない。そして一人旅はツッコミ不在だ。誰も止めることはない。ゆえに自分の体力がもつ限り動き回ってしまう。

だが、この疲労感と満足感が私は大好きだ。異国の地、知人は誰もいない環境、目新しいもの。せっかく来たからにはすべて見て、感じて帰りたい。

さて、2度も香港まで行っておきながらマカオへ行ったことがないのは我ながら不覚である(1度目は天候が悪くてフェリーが欠航、今回は日程的に厳しかった)。東洋と西洋が入り混じった香港の雰囲気が好きなので、きっとマカオも気に入るに違いないという確信がある。

台湾旅から始まった2024年、タイミングを見つけて国外へ旅行をしたい。そのときの第一候補は今のところマカオ(+香港?)である。

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