夜とブランコ 前編
「飲んだね~」彼女の声が、飲み屋街に放状上に広がる。
会社の同僚の桜井さんは、僕と一つ違いの後輩だ。
今日は彼女と会社で立ち上げた新しいシステムについて。
僕が助言をするという名目のもと、居酒屋で沢山のお酒と
お腹が膨れるほどの食べ物を食べた。
二人で夜道を歩いていると、公園を彼女が見つけて僕に言った。
「ちょっとおしゃべりしません?」そして続けて「ブランコに座りながら」
と間を開けて話しかけた。彼女がブランコに座ると、彼女が僕の方に
顔を向けて「お疲れ様です」と小声で言って