ビロードのうさぎと温かな手

図書館で書庫の資料を待っている間
絵本コーナーで手に取った絵本
「ビロードのうさぎ」。

ぬいぐるみのうさぎが主人公になった絵本です。

男の子が大事にしているぬいぐるみのビロードのうさぎ。
喋れないけど心で男の子と会話しようとしています。


男の子が大きな病気で寝込んだ時は
誰もいなくなった時間に
枕元に来て耳元で
楽しかった夏の庭の日々のことを語りかけます。


この辺り、読んでてちょっと涙出そうになります。

ストーリーはその後
西洋的に妖精が登場して急展開するんだけど

その妖精がうさぎをに魔法をかけるとき

うさぎと
うさぎを持ち上げた妖精の手の
1ページの絵。


それが
とても優しく柔らかく持ち上げていて


私がいつも通っている鍼灸院。
先生がたまにする触診の時の
手の触れ方にとてもよく似ていました。



男の子と先生の息子さんがちょうど同い年くらいだから
この絵本をお伝えしたいけど
絵本には興味がないかもしれない。


でも先生じゃない別の誰かに
この胸がきゅうとした気持ちを伝えたいなあとおもいました。