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介護にレクリエーションはいらない?

レクリエーションとは?

レクリエーションとは『仕事・勉学などの肉体的・精神的疲労をいやし、元気を回復するために休養をとったり娯楽を行ったりすること。』コトバンクより引用。

いわば、レクリエーションは遊び・娯楽・休養という位置づけですね。しかも癒やしや元気に導くものです。


生活上の位置づけは?

少し角度を変えて作業療法的にはレクリエーションがどんなカテゴリーに入るかを説明しますね。

作業療法では、生活作業(以下、活動)を3つに分けています。

それは

①セルフケア(食事・整容・排泄・更衣・入浴)
②生産活動(仕事・家事など)
③余暇活動(趣味・娯楽・休息など)
です。

レクリエーションはこの3つでいうと③余暇活動になりますね。

典型的な施設サービスや通所サービスの1日は①セルフケアと③余暇活動で成り立っています。

排泄や食事などのみ介助があり、後は体操やレクリエーションを集団でするといった感じですね。

では②生産活動は?

そもそも介護保険サービスの主旨は自律支援です。

たとえばレクリエーションを行う時間が確保できるならばレクリエーションという選択肢ひとつだけではなく

大まかに『生産活動グループ』と『余暇活動グループ』に分けるのはどうでしょうか?


『生産活動グループ』は

掃除グループ

はたきやほうき、クイックルワイパー、拭き掃除であれば車椅子でも十分できます。掃除機はコードでつまずくかもしれませんので注意が必要ですね。


洗濯物を取り入れてたたむグループ

練習なので、あらかじめスタッフが洗っている衣服をハンガーにかけておく準備でオッケーです。


料理グループ

これは準備が大変なので、2週間に一度などで調整したり…


『余暇活動グループ』は

運動グループ

を作ってもいいかもしれません。

歌グループ

もありですね。

習字グループ

もありかもしれません。


これを全てグループを作って行うにはマンパワーが足りないでしょう。

そんな場合は職員数に合わせてグループの数を調整する。ご利用者に準備をうながす、などの工夫も可能です。

ここにレクリエーショングループ(集団ゲーム)があってもいいかもしれませんね。

とにかく生産活動を含めると、活動の選択肢は増えます。


選択肢が増えると、ご利用者自身に活動を選んでもらえます。自己決定は自律支援の基本ですよね。そして、生産活動や余暇活動は在宅にも汎用する可能性が高いです。

在宅に汎用すればベストですが施設で習慣として行うことも十分健康に寄与しています。

できればレクリエーション時間に限らず、生活パターンに生産活動を組み込むことがいいかもしれません。

とにかく介護サービスはセルフケアと余暇活動に目がいきがちです。ぜひ生産活動に目を向けて下さいね。

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