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フランスと日本の違い

みなさん、こんにちは!

パリから帰国後イラストレーターとして活動しているMarie(マリー)です。

今日はフランスと日本の違いについてお話ししようと思います。

フランスのイメージといえば、
カフェにファッション、豪華絢爛な美しい建物に
アンティークや可愛い雑貨
マカロンカラーの甘いスイーツに美味しいパン...
でしょうか?

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きっと好きな女性も多いんじゃないかと思いますが、
実際に住んでみると、聞いていた以上に文化の違いを痛感しました。

私の両親は、私が生まれる前にフランスで働いていたことがあったので
小さい頃から現地のリアルな暮らしぶりを聞いて育ちました。

印象としてはスリや空き巣が多い、
そんなイメージです。

いやなことの一つもあるだろう、と
事前に心構えができていたつもりだったのに、
そんな私でさえも” 本場のフランス ” にたくさん泣かされました。
(良い事もそうでない事も含めて)

今回は、フランスに到着した直後の
大変だったことと、良かったことをシェアしたいと思います。
これからワーホリなど長期で行かれる方の参考にしていただけたら幸いです。

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【フランスに到着した直後の感想】

8月、フランスへ来たばかりの頃。
以下は到着から1週間目の私のメモです。


・カラッと晴れた空気(湿度が低い)
・ぼろぼろの部屋(古い建築)
・人馴れしている蜂(蜂がほんとうに多い!)
・美味しくて安いパンとバターとチーズ(酪農大国)
・へんてこな桃(古代種、平たくつぶれた形がおかしい)
・プリプリのマッシュルーム(日本では高いし、あまり見かけない)
・毛のついた卵(生みたて、ありのままの状態で売られている)
・野菜はフレッシュで味が濃い(自然栽培が当たり前)
・ウインクする男性(挨拶がわりで深い意味はない)
・自分の人生を生きている人々(いいなあ)
・日陰では寒いくらいに涼しくて、毎日過ごしやすい(一年中コートがいる!)
・汗かきの私が全く汗をかかない代わりに
 水と乾燥からくる肌荒れで悩んでる(硬水でカルキを多く含む水質ゆえ)

今見返しても結構、「あるある」だなーなんて思うのですが。
渡仏歴のあるかた、どうでしたか?


初めの頃はとくに、フランス人のゆるさにうんざりしていたのですが、
その反面で、「絶対に間違いは許されない日本」での仕事が
あまりにも息苦しかった私にとって、
リラックスした佇まいのパリジャン・パリジェンヌたちは
とても新鮮に映りました。

大変だったことは、やはり語学。
初めの3ヶ月は簡単な買い物でも、
通じなかったりうまく話すことができないだけで相当落ち込んでいました。

フランスは店員と客の関係性が対等です。

だからこそ働きやすいという面もあるのですが、
日本のような愛想とか、うわべの取り繕った優しさなんて無いです。
だから、必要以上に落ち込んじゃっていたのだと思います。


ちなみに私の語学力といえば、渡仏前にフランス語の勉強を2年半
学校に通ってやっていたけれど喋れるかと言ったら全くで、
聞き取りもフランス語はむずかしい!

現地に行って、実際に毎日ネイティブと会話することで
だんだんと話せるようになっていきました。

話せなくても問題ないのは旅行者のかた。
長期滞在の場合は、郵便局や銀行に行って手続きをしなければならないので
スタート早々からコミュニケーションのハードルが高くて、
いっぱいいっぱいになりがちです。

生きることに直結するので、初めは真剣にもなります。

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なんといっても、しょっちゅう水回りが壊れる。
これもよくある話で、慣れない頃は
こういった一つひとつがすごく負担でした。

パリ市内は歴史的建造物を壊してはいけない法律になっているため
建物(下水菅)が古くて、どの家もしょっちゅう水回りが故障します。
初めて水が出なくなった時は、土地勘もないし言葉も喋れないし、
どうしていいかがまず分からなくて。

このまま明日も使えなかったらどうしよう!と、かなり焦りました。

大家さんと話がついたと思ったら次は業者。
担当が約束の日に来ないことは珍しくなくて、
数週間のやり取りの末にやっと来たと思ったら30秒も経たないうちに、
何も言わず勝手に帰ってしまったりと、
(後日談として、道具を取りに帰ったという言い訳)

まあ、日本での生活を考えると
絶対にあり得ない事が日常で起こるんです。

そうしてだんだんと心が強くなっていくのですが、
生活すら慣れていないという時に、こういう
日本では絶対に起こり得ない出来事、予期せぬ事が重なると

落ち込みます。

一つひとつに時間がかかることにまた焦るし。

話には聞いていたけど、実際に体験すると
どうしようもないほど無力になる。

自分は小さな存在なんだと気づきます。

まとめると

フランスの良いところ
・生きやすい。リラックスした雰囲気と生き方ができる
大変なところ
・約束にルーズで銀行員でさえ当てにならない。言葉は話せないと厳しい


有り難いことに今は、スマホの翻訳機能などを使って
最低限の意思疎通は可能ですし、
要件をあらかじめ調べて紙に書いて見せたり、
話せる人についてきてもらったりと
初めの頃はこれで、なんとかはなるかもしれません。

語学以外にも、お金など、準備はしすぎるくらいで丁度いいという結論につきます。

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私が海外生活で学んだことは、
” 自分の意志ではどうにもできない事が世の中にはたくさんある。 ”

ということです。

日本の生活は便利すぎるから、これはなかなか実感しづらいです。実際に私もそうでした。

日本はなんでもお客様が優位にあるので、なにか自分の思うように行かない事があると「自分が正しい」のだと思い込んでしまいます。

そして他の人のせいにしたり、
他を攻撃することで、その場の感情をとりあえず回避する。

でも、私たちが思う当たり前って、実は当たり前じゃないのだという事に気づいたのです。

これを海外生活で体感した事によって
危機的状況が起こっても以前より動じなくなったし、
価値観の違う人も受け止められるようになった気がしています。

色々あったけど、行けてよかった。


今回のお話は私個人の体験談として、
こういう人もいたんだと、一つの情報として捉えていただけたらと思います。
これから学生ビザやワーキングホリデーのビザを使って
渡仏される方などの参考になれば幸いです^^


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