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倒れる前に自覚したい、現代社会の問題

みなさんこんにちは!
イラストレーターのMarie(マリー)です。

突然ですが、
私たちは働きすぎです。

これは私が外国で暮らしたから痛感したことなのですが、
世界的なデータを見ても、日本人の労働時間はトップで有名ですよね。

もう十分がんばっているのにも関わらず、

「大したことはしていない」

「もっと頑張らなくちゃ」

謙遜文化もあって、そんなことをいう方は非常に多いなと思います。
かくいう私もかつてはそんなタイプでした。

やってもやっても、自分にOKが出せなくて
必要以上に追い込んでいたなと思います。

それが上手く作用する性格ならそれでもいいとは思うのですが、
そのために心と身体を壊している方がとても多いと感じます。

同じような人の中で生活していると
その状態が当たり前になって気づけない=自分は怠けている
と責めてしまうので、どんどん無理をしていってしまうし
いつまでも休むことができない。

そもそもの原因を探っていくと
家庭環境や教育現場、民俗文化に繋がっていくのですが、
今日は、そこは一旦置いておいて

みなさんがもう十分すぎるほど頑張っているということを、
私のフランス生活での体験談を通して証明したいなと思います。

そして、きちんと休みを取ることの大切さも一緒に^^

【日本が働きすぎだと感じる理由】

フランス人は働きません。というと語弊があるかもしれませんが
適当な人が多い印象です

銀行員でさえ、「自分はわからない」と言って
簡単に切り捨てられて終わるので、初めはとても衝撃的でした。
(もちろんすべての人がそうとは限らないと思いますが)

水道やインターネットの回線が壊れたから業者を呼んでも、
その日に来ないのは普通で、やり取りの末 2週間後にやっときたかと思ったら
道具を取りに行ったという理由で何も言わずそのまま帰ってしまって、
成す術なく 困り果てることが多かったんです。

これはたまたま私が運がわるかった、という訳ではなくて、両親や友達、知人の話を聞く限り、「よくある出来事」のようです。
「自分の身は自分で守らなければいけない」という自覚が強く芽生えたのもこの時でした。

ただ不思議なもので、そうした環境にもだんだんと慣れてくるんですよね。
すると今度は、日本にいた時の仕事量や、求められる質の高さ、完成度、なによりも
「絶対に間違えてはいけない」という圧力やプレッシャーが異常だったことに気づき始めます。

この国がおかしいのではなく、日本が異常だったのだと。

食材にしても、人の在り方にしてもそう
フランス人はみな自然体で、加工され過ぎず、機械的すぎない。
そんな暮らしをしていると、本来はこれがあるべき姿なんだよな、ということに
だんだんと気づかされていくのです。

【休めない日本】

日本は休みが取りづらいですよね。
労働改革が謳われるようになった近年でも、まだまだ
「休んだら迷惑をかける」という意識が強いし
実際に周りの人も快く思っていない雰囲気が同調圧力で伝わってくる。
楽しそうにしていると叩かれる

そして会社に十分に配慮をした上で、周りとの兼ね合いで休む日程も決める。それって、休みを取れたとしても何となく不自由な気分が残ります。


一方、フランス人はしょっちゅうバカンス(長期休暇)を取ります。
職場でもその話題がよく出るし、「バカンス=いいこと」という認識があるから
お互いに気持ちよく送り出していて休みも取りやすい。

本来、休みのために働くというのは当然のことなんですよね

仕事が生きがいの人はいるけど、
人は仕事のために生きているのではなく、
自分の人生を良いものにするために生きている。

働き詰めの日本は ともするとそれが逆になりがちだし、
なんのために働いているのかわからなくなるほど働き詰めの状態は
行き過ぎているのかもしれないと考えるきっかけでした。

【日本人の仕事のクオリティは非常に高い】

これもよく聞きますよね。
実際に外国人に囲まれて仕事して、私も痛いほどこの意味がよく理解できました。

まず彼らに「相手を察する」という能力は備わっていません。
「日本人はエスパーだ」と本気で言われているのを聞いて笑ってしまったことがあります。

私たちからすると至極当然の「基本的なマナー」であって
それができないと空気が読めないと言われ、
欠落した人間だと言わんばかりのありえない責められ方をするような気がします。

二歩も三歩も先回りをして相手をたてる。
これは非常に神経を使うクオリティの高い仕事と言えますし
日本人の特筆すべき能力だと思います。

【フランスの情報量】

フランスのテレビはつまらないです。
どのチャンネルも本当に平坦でリアクションも無いし、
ただの日常を切り取っただけのような構成は見る気が起きません。
初めて見たときはよく番組が成り立ってるなと驚きました。
逆に、日本のバラエティが過激すぎるのかもしれないとも思います。

雑誌の構成もシンプルです。
写真と文字を楽しめるページが多くて、アートとして成立しているような内容です。
自分磨きの特集ばかりが毎号書き込まれている日本の雑誌は ちょっと珍しいかもしれません。

このようにメディア操作がそれほど活発ではないし、
自分たちの暮らしの時間を大切にしているから
日本のようなSNS漬けではないんですよね。
踊らされすぎずに 程よい距離感でうまく付き合っているような気がします。


比べて日本の情報量の多さと、流行の速さは
年々、疲れるくらい加速していると思います。
(ただ世界の政治に関する情報は入ってこない)

仕事量はもちろんのこと、日本を取り巻く環境のスピードって、もう、ものすごく早いんですよ。私も日本で働いていたときは「こういうものなんだ」と思い込んで、必死に追いつこうとしていました。

でも、外の世界は違った。

世界でも屈指の先進国といわれるフランス、パリ
そこで暮らしてみて初めて分かったこと。それは、

私たちは自分たちが思っている以上に
人間のキャパシティを遥かに超えたタスクを日々こなし続けている
ということ。
そりゃあ、原因不明の慢性疲労も改善されないよなと思います

【休むことの大切さ】

知人の睡眠学会の先生いわく、
もっともハイパフォーマンスで働ける方法は
「疲労する前に休息を取ること」だと聞いたことがあります。

疲れたな、と感じた時点で休みを取っても遅いんですって

特に日本人はがんばり屋さんだから、まだ大丈夫、まだいけると思って
疲れたことに気づかずやり過ごして
気づいた頃には疲労困憊MAXの状態になっていると。

そこまでくると、もう1日休んだくらいじゃ疲れなんて取れないようで。
「休んだはずなのに、なんでいつも疲れているんだろう」と悩んでいる方は、そりゃ当然といったところなのでしょうか。

休む=なまけ者ではない。
だから、がんばりすぎてしまう人ほど
取りすぎるくらいしっかりと切り替えてお休みすることで、
いいバランスが取れて、何事もうまく回っていくような気がします。

ノート2

私は彼らに囲まれて生活することで、
本来の自分を少しずつ取り戻すことができました。

心がほぐれてくると、自分はどうしていきたいか
自分にとっての本当の幸せとは何なのかを考えられるようになっていきました。

【環境が及ぼす影響力は絶大である】

もし、現状に満足していない等、悩みがある方がいたら
何かしらかの環境を変えると今ある流れは確実に変わるので、
「動いてみる」って大事だなと思ったりします。

引っ越し、転職、旅行でなくても、
休みの日にちょっと遠出するだけで「普段とは違う環境」になって
気持ちもリフレッシュされていいですよね

出先でゆっくりお茶を楽しんだり
自然の豊かな場所に行ったりするだけでも十分。

いつもとは違う行動を起こせたという事実は自分に自信を持っていいのだと思います。私自身も、そうやって小さい一つを積み重ねていけばそれでいいと、考えるようにしています。

そうして、本来の自分が求める声に耳を傾けられるようになると、もっと幸せな人が増えるのかなと。

私はそんな世界で暮らしたいから、自分のできる範囲で出来るだけ人や環境にプラスになるようなものを作りたいと思うし、是非それをみなさんとも共有していきたいです。

今日は、心と体を壊しやすい現代社会の問題の一つ

「仕事への向き合い方」に繋がるお話をさせていただきました。

国が違うのだからそんなの当たり前だといわれたら元も子もないのですが、そうではなくて、自分たちの見えている景色だけが「すべて、絶対」だと思うのは危険だなと思うのです。

なによりもみなさんに、もう十分頑張ってるよとお伝えしたかったのです。

渦中(日本)にいるとそれがなかなか気づきづらいし、

かつての私がそうだったので、まずは「働きすぎだよ」ということを知っていただきたくてシェアさせていただきました。

ノート3


「ALL YOU NEED IS LOVE」すべての人に愛が必要
(道を歩いていて、ふと目線を落としたら足元に描かれていた絵)

それでは今日も良い夜をお過ごしください♪
bonne journée (^^)/~~~

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