日記 2024/01/15〜2024/01/21 東京旅行

2024/01/15

明後日から東京に行くわけだが、どうやら東京は寒いらしい。福岡より少し気温が低い程度のようだが、体感が寒いと聞いた。寒いとなると持って行く服も考えなければならず、ちょっと面倒だ。言わずもがな、旅行のときにはできる限り荷物を少なくしたい。おまけに3日目には上野動物園に行こうという話になっていて、がっつり外で過ごすことになる。一番寒いときの格好をするつもりで荷造りをした方がよさそうだ。まぁ東京なので寒ければユニクロにでも行って買えばいいのだけれど。

去年末に日帰りで東京には行ったけれど、年末総会のために弾丸で向かい、自由時間で行けたのは渋谷のタコベルくらいのもので、東京に行った感覚はあまりない。数日の滞在で東京に行くとなると3年ぶりくらいになると思う。前回行った時には初日にひどい風邪になってしまい、東京に着くや病院に行く事態となった。まだコロナ前だったからホテルも早めに部屋に入れてくれたりと融通を利かせてくれたけれど、今だとアウトだろうなぁ。もともと僕は旅行に行くと体調を崩してしまいがちなのだ。本当にこの数日だけは風邪を引かないようにしないといけない。

そんなに自由な時間はないと思うけれど、旅行で楽しみなのは旅行先で何を読むかということで、明日までにどの本にするか選ぶ予定。気になっているのは柴崎友香の「続きと始まり」で、柴崎友香は好きなのでいずれ読む予定ではあるけれど、読むにはいいタイミングかもしれない。あとはくどうれいんの「氷柱の声」も読みたいと思っていたところ。いずれかを持って行くことになると思う。あとは最近、会社までのウォーキング中に必ず超相対性理論を聴いているので、荒木博行さんの「自分の頭で考える読書」も気になっている。これは手持ちにはないけれど、U-NEXTのポイントが余っているのでそれで買えば問題ない。東京に行くので滝口悠生も読みたい。「愛と人生」は久しく読んでいないから良さそう。読みたい本を考えるとワクワクする。

夕方から耳鳴りが酷い。いつものことではあるけれど、これは大丈夫だろうか。様子がおかしかったら明日の午前中にでもすぐに病院に行っておかないと。

2024/01/16

昨夜の耳鳴りは時間を経ても治まることはなく高い音が鳴り続けていたのだが、朝起きたときにはまた別の耳鳴り、音はないもののボワボワと脈打つような音が鳴って気持ちが悪く、1時間待っても治りそうになかったので、急遽耳鼻科に行くことにした。かかりつけの耳鼻科は人気の耳鼻科なので、まぁ耳鼻科はどこも大抵患者で賑わっているものだが、そこは当日では予約を取りづらく半ば諦め他の耳鼻科に行こうと思っていたところ、9時半の枠だけ残っていたのですぐに枠を押さえた。東京行き前にこのようなことになるのは幸先がよくないとも思ったが、当日にもかかわらず病院に行けたこと自体は運がいいことだ、とそう思うことにした。

9時半の枠こそ空いてはいたものの、やはり病院は人で賑わっていて、最初に呼ばれたのが10時前くらい。待合室は咳をしている人が多く、中にはインフルやコロナ検査を受ける人もいたようなので、ここで感染するのは嫌だなぁと思ってしまった。とは言え、耳鳴りが悪化したら東京行きに差し支えるだろうから仕方がないことではあるのだけれど。

で、医師に耳の症状を伝え、早速両耳の具合を診てもらった。するとこんなやり取りがあった。

「右耳の鼓膜の近くに髪の毛がありますねぇ」
「耳毛ではなく髪の毛ですか?何でだろう」
「耳かきはどの頻度でしますか?」
「毎日です」
「まず耳かきのしすぎです。耳道が傷つき、そこから膿が出ています。髪の毛が入っているのも、耳かきで押し込んでしまったのかもしれません。鼓膜の近くにあるので痛み止めをして、それから髪の毛を取りますね」

髪の毛…。なぜだ?

たしかに耳かきのしすぎの自覚はあった。しかし耳かきをすると気持ちがいいから、手持ち無沙汰なときには耳かきを手にして耳をコキコキかいていた。これがまず良くなかったらしい。

髪の毛が入ったのは、耳かきで押し込んだ可能性もあるだろうが、カナル型イヤホンを使っている影響はないだろうかと考えた。カナル型イヤホンの先に髪の毛が付着していて、イヤホンをつけるときにそれを耳の奥に押し込んでしまったのではないか。

耳かきは気持ちが良いけれど、医師の忠告通りに2週間に1回程度にし、カナル型イヤホンを付けるときには、髪の毛をはじめ何かが付着していないか必ず確認する。今回のようなことが発生しないためには、そうするしかない。

耳鳴り自体は、髪の毛を取る前から少し治まっていた。聴力検査も全く問題なし。ただ、聴力検査室ではボワボワとした耳鳴りはまだ発生していて、どうやら静かな場所に行くと発生するらしい。今朝発生したのは寝室だったが、また寝る時に症状が気になるかもしれない。実際、帰宅後、書斎で音楽もかけずに仕事をしていると、またボワボワとした耳鳴りが気になった。

耳自体は問題なく聞こえるし、耳の血流を良くする薬を処方してもらったので、それも飲みながら一旦は様子見するしかない。まずは何事もなく東京旅行に行くことができればそれでいい。

2024/01/17

昨夜は髪カット&パーマ。8月にBob Dylan 1966 のようになりたいとハード目のパーマをかけ、11月に髪の毛の量を少なくしてもらいはしたが昨日まで伸ばし続けた。根元から半分くらいは直毛、それから先はクルクルした感じで、Princeの「Prince」のジャケットのようだった。それはそれで気に入っていて、親しい友人たちからの評判は良かったのだが、それは僕という人間を知っているからで、客観的に見ると伸び放題、広がり放題のパンチの効いた髪型になってしまっていた。

パーマが気に入ったので今回もパーマをかけることは決めていたのだが、どうするかは決めあぐねていた。というのも、Bob Dylan を目指したところで、元々がド直毛で髪も太い髪質だから、あのフワッとしたBob Dylan のようにはなり得ない。憧れるのはやめましょう。パーマをかけた直後は近い感じになっても、もって数週間。であればそこにこだわらずに、いい感じになってくれればいい。

美容師さんに相談して、今回は前回のよりも巻きを太くしてもらうことになった。ブルーノ・マーズのライブに行くのだが、ブルーノ・マーズっぽくなってしまうと小っ恥ずかしいいなぁと思っていたから、前回と違うようになると聞いて安心するような、どうせならブルーノ・マーズっぽくても良かったなぁとも思いながら、ここは全て任せることにした。

結果、仕上がり自体はブルーノ・マーズっぽくなったが、それはかけたてだからで自分でスタイリングすればそうはならない。それで良かった。

というわけで、髪型も決まり、あとは東京を楽しむのみ。

2024/01/18

東京に着いてホテルに直行し、早めにチェックインさせてもらった。最近はチェックイン開始時間前に行ってもチェックインさせてくれるから大変ありがたい。部屋の綺麗さに感動し、娘はゆっくりしたがっていたが、昼飯を食べていなかったので休憩する間もなく六本木のハードロックカフェへ。ハードロックカフェはかつて福岡にもあってよく行ったが、ドーム前から博多駅に移転して数年で完全閉店してしまった。東京に行ってもどこで食べたいとか全くなく、であれば関西に住んでいた頃によく行っていたハードロックカフェに行こうとなった。ホテルからも数駅で近かった。

久しぶりのハードロックカフェだったが、大阪で通っていたときと同様に店員さんは皆フレンドリーで、娘も気に入っていたようだった。ただ、東京だからかもしれないが、値段が15%くらい高くなっているような印象だ。ハンバーガーを頼んだら食べきれないくらいの量でうっぷとなりながら平らげた。店のBGMではブルーノ・マーズが流れていて、翌日のライブに向け、気分が上がった。ロビーロバートソンが遠隔にいる色んな人と一緒にプレイするThe Weightが流れたのも嬉しくて、高かったけれど、それだけでハードロックカフェに行って良かったと思った。


その後は妻のリクエストで原宿へ。原宿は高校生のときに東京に来て何回か行ったことがあるが、特段思い出深い場所ではない。ただ、妻にとっては懐かしい場所のようで、ずばり竹下通りに行きたいのだと言う。人が多そうで疲れるだろうなぁと思い、案の定、竹下通りに着いたらすごい人でげんなりしたが、歩いているうちに既視感が出てきて少し楽しくなった。これはソウルの明洞とそっくりだ。半分は外国人、観光客だらけで、店の雰囲気も明洞に似ている。これが明洞だと言われてもすんなり受け入れるほど似ていた。基本は若者向けの店が多いので、ませた娘にとっても魅力的な店ばかり。どの店も気になるようで、とりあえず入ってはキーホルダーのようなものをたくさん買っていた。

で、最後はプリクラ。最近のプリクラは盛られるレベルが昔とは段違いで別人になって気持ちが悪い。いかに盛られないか試してみると、とりあえず変顔をすれば盛られにくいということがわかった。娘すらも別人のように盛られていたが、変顔の僕だけはほとんどそのまま。

2024/01/19

旅行をするとどうしても日記を当日に書けないときがあって、それだけでソワソワしてしまう。数日分を一気に書きたくないが、当日に書けないのであればそうしないと仕方がない。この日記も1日遅れで書いている。なので、これから書くことも昨日のこと。

ということで昨日。夕方からブルーノ・マーズのライブで、妻と娘とは終日別行動。彼女たちは朝からサンリオピューロランドへ。僕は夕方まで時間があったのだが、ブルーノ・マーズのグッズを確認してみると良い感じにダサかったので欲しくなって12時の販売開始にあわせて並ぶことにした。ライブにはよく行くが、グッズを買うのはたぶん柴田聡子のブックカバー以来のこと。計1時間くらい並んだが、超相対性理論を2回分聴けたし、思った通りのダサかっこいい感じのTシャツが買えて満足。

グッズを買い終わったその足で初台へ。ずっと行きたかったfuzkueにようやく行ける日が来た。日記も全て持っているし、メルマガも取っているのでfuzkueのことはは身近に感じているけれど実際行ったことはないわけで、日記を読みながらもどかしく感じない日がないわけではなかった。今回、友人からブルーノ・マーズのライブに誘ってもらったのが東京に来るいいきっかけとなり、そうなればfuzkueに行く機会を逃すわけにはいかなかった。

fuzkueは僕が滞在していたときにはずっと僕だけしかいなくて、つまりは貸し切り状態でとても贅沢な感じだった。写真で見ていた以上に最高の環境で、椅子は座りやすく、BGMのアンビエント音楽も読書の邪魔をせず、それでいて静寂より読書しやすい適度なとってもいい感じだった。そうか、本を読みやすい環境というのはこういう環境なんだなぁと単純に参考になった。その環境を作り上げるのはとても難しいことなんだろうが、我が家の書斎もこうなればいいなぁと、とにかくずっといいなぁいいなぁと思った。店内に置いてあったくどうれいんの「桃を煮る人」をパラパラと読んで、そのあとは持っていた同じくくどうれいんの「氷柱の声」を読んだ。読み終えた。滞在時間2時間ちょいだったが、本当に素晴らしい2時間を過ごせた。

で、一旦ホテルへ戻り、風呂に入ってあとはライブを待つ。ライブ中にトイレに行くのは嫌なので、何回もトイレに行った。

18時に友人と待ち合わせ。で、18時半前に席に着き、ドーム内でもまたトイレに行ったら開始時間になっていた。東京ドームは初めていったが、PayPayドームとはまた違っていて、すごいオシャレだった。席はアリーナ。

初めてのブルーノ・マーズのライブは凄いパーティパーティな感じだった。イケイケドンドンてな感じ。みんな歌ってて狭い中でも踊っててハッピーな感じだった。ブルーノ・マーズは歌は上手いし、サービス精神も旺盛で盛り上げ上手。煽り上手。煽られてみんなイェルしまくりシングアロングしまくり、ライブで耳がやられることはよくあるけれど、横にいる人の歓声と歌声で耳がキーンとなったのは初めての経験だった。満足。その後東京ドーム近くのちょっとピリピリした雰囲気の広島お好み焼きで美味しく食べて帰宅。


良い1日だった。

2024/01/20

東京3日目。上野動物園でパンダを見ることが唯一のミッション。9時にチェックアウトし、9時半過ぎに上野駅へ着いた。上野駅の外観はとてもオシャレで、公園口から出た後に振り返ってみた上野駅は他の駅とは全く違う様相だった。公園口から上野動物園までの一本道の雰囲気も良く、途中美術館があったりと上野駅だけで1日過ごせそうで、上野駅に降り立ったときからこの駅のことが気に入ってしまった。

担当の美容師さんが上野動物園に行ったことがあって、親パンダはほとんど並ばずに見ることができるが、双子の子パンダは並ばないと見ることができないと聞いていた。それを聞いたときにはパンダにも格差があるなんて不憫だなぁなんて思っていたのだけれど、上野動物園に入って子パンダの方に向かってみるとそこまで並んでいなかったので子パンダから見ることにした。

おそらく30分くらい並んだことかと思うが、前日にブルーノ・マーズのグッズ購入のために1時間並んでいたので、並ぶことに対する抵抗はほとんどなかった。それと並んでみてわかったのだが、子パンダを見るために並ぶと言っても並んでいる間に子パンダの姿は見ることができて、進むにつれて近距離で見られるようになるということだった。最終的にはパンダの目の前に2箇所の場所が設けられていて、それぞれの場所で1分の滞在許可をもらえるというものだった。並んでいる間のほとんどの時間で子パンダを見ることができるのだから、30分並んでいるうち20分くらいはパンダの姿を見ることができたわけで、ちっとも飽きることはなかった。パンダはずっと笹を食べていたのだが、進むにつれて双子のパンダが仲よさそうに上下に座り始め、これ以上ない見所となった。

僕は15年位前にパンダを観たことがあって、これが初めてのパンダではなかった。香港に行った時に見たというだけで、それがどこだったか、香港で見たのかも定かではない。マカオにも中国の深圳にも行ったから、そのいずれかで見たのかもしれない。いずれにしてもパンダの姿をそのとき拝むことができたのだが、パンダはどこでも人気で、そのときはガラス越しに3分くらい見ただけだったように記憶している。香港人の友人がLovely Pandaと言っていた。

それ以来のパンダだったが、ガラス越しではなく柵越しに直接、しかも双子で一度に2匹というのはとってもLovelyだった。笹を食べ続けるパンダの愛くるしさたるや。なんたる可愛さよ。


子パンダを見たあとは親パンダ。親パンダ2匹とも同じく笹を食べていたが、2匹目の親パンダは食べ終わったあとにバタンと倒れ込んでそのまま寝てしまった。食べてから寝るその瞬間を見ることができて、これまたとってもLovelyな体験。


パンダを見た後は、福岡にはいないシロクマや象などを中心に見て回って12時くらいまで動物園を堪能した。その後動物園近くのスタバで茶をしばいて上野駅をあとにして羽田空港へ。

今回の東京行きはブルーノ・マーズのライブが目的だったわけだが、それ以外もとても充実していてこれまでで最も楽しめた東京になった。fuzkueと上野動物園というお気に入りの場所が2つできて、これだけでもまた東京に行く価値はある。きっとこれからディズニーランドなどで関東へ行く機会があることだろうが、fuzkueと上野動物園にはまた是非とも行きたい。シャオシャオとレイレイの成長は定期的に追っていきたいなぁと思った。

ところで、JR上野駅といえば柳美里の「JR上野駅公園口」で、上野駅をあとにした瞬間にすぐに読みたくなったのだが、空港の本屋には「JR上野駅公園口」は置いていなかった。また近いうちに読みたいと思っているが、東京へ行って複数冊また読みたい本が出てきて、先にそれらを読みたい気持ちがある。1冊は「氷柱の声」の気分を繋げていく意味で(それとは関係なく読もうと思っていたのだが)、柴崎友香の「続きと始まり」で、もう一冊は阿久津隆の「本の読める場所を求めて」。「本の読める場所を求めて」はずっと読もうと思っていたのだが、どうせ読むのであればfuzkueに行ってからと考えていて、fuzkueに行くことが叶った今、ようやく読むタイミングを迎えた。まずはこれらの2冊を。東京に行ったことで今年の読書ライフも良い感じで始まりそう。

2024/01/21

朝から泌尿器科。薬を飲み始めて以前ほど気にはならなくなったものの、まだ頻尿は完全には治りきっていない。この治療の完治までには平均3ヶ月ほど要するので、その心づもりでいてくださいと医師から言われ、3ヶ月かぁ、長いなぁとゲンナリする。しかし症状は確実に良くなってきてはいるので、さぼらず薬を飲み続けていくしかない。

病院から戻ると、娘が照れた顔をしながら近づいてきた。しかしその顔を見て驚いた。右頬全体が赤くなっていて、ひどく腫れているように見えたのだ。どうしたのかと尋ねるが、娘は笑い続けるのみ、妻も笑っているし意味がわからない。妻に直接顔が腫れているがどうしたのだと聞いたら、お化粧をしたんだと。右頬だけチークを塗りすぎたということらしい。しかし娘は僕が驚いた様子と、それを化粧とは思わずに腫れたと勘違いしたことにショックを受けたようで泣き始めた。泣いたらおけしょうが取れるからいいいでしょと言いながら。

一旦化粧を取って、しばらくすると機嫌が直ったが、その日はそれだけで終わらなかった。昼過ぎにまた化粧をし始めたのである。今度は午前中のとき以上にインパクトのある化粧だった。

僕は化粧をしないからどうしたらそうなるのかはわからないけれど、見た感じは厚化粧のようになっいて、しかし酷くくすんだ感じになっている。黒っぽいというのか、紫ががかっていて、こんな言葉を使いたくはないが、さながらゾンビのようだった。娘の顔を直視すると吹き出しそうになるので、昼ご飯を食べている間は娘の顔の全体を見ないように、鼻かなら口にかけてのあたりだけを見て話さないといけなかった。

これまでも化粧はしていたが、口紅を塗るだけだったり、軽くチークを付けるくらいだったのが、本格的に化粧をしたくなったということのようだ。しかし娘は化粧は足し算だと思っているようで、化粧を塗れば塗るほどいいと思ってらしく、結果ゾンビのようになってしまった。しかしどうしたら化粧であんなに顔色が悪くなるのだろう。午前中に泣かせてしまったからそれを指摘することもできなかった。

化粧をして可愛くなるのは構わないが、心配になるような顔色になるのは困るなぁと思った1日。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?