見出し画像

vol.5 少しひねった物件取得方法-2

前回、少し変わっている、でも条件の良い物件の取得方法に触れました。
①コーポラティブハウス
②借地権の物件

に続き、今回は③賃貸併用住宅です。

③賃貸併用住宅

読んで字のごとく、自宅に、賃貸する区画が併設されている物件の事を指します。自分が住んでいる傍らで、毎月賃貸収入が入ってくるような物件で、普通のマンションを購入して全て自己使用するよりも毎月の負担が圧倒的に違ってきます。
これから土地を買って住宅を建てよう、という方にとっては、検討して損のないオプションです。また、中古で二世帯住宅を購入したり、商店街で1階部分だけ店舗になっており、上が住宅、という物件を購入する、というアプローチもあります。

賃貸併用住宅の最大のポイントは、自分の住宅として利用する部分の面積が50%以上あれば、金利の低い住宅ローンを使って残りの区画を使って賃貸収益を上げることができる、という点です。
どうしても物件全体の規模が大きくなってしまう為、ローンを組む金額が増えるのは難点ですが、資金繰りは大分楽になります。

■イメージ
4人家族で住める100㎡の戸建を建てようとしている世帯の場合…
面積あたりの建築/土地 金額を同じと一旦仮定すると、

面積100㎡・6,000万円(土地+建物)の戸建を
金利1%・35年ローンで建てた場合

月々20万円のローン支払いとなる

面積100㎡(自宅)+25㎡(賃貸)+25㎡(賃貸)の合計150㎡の
賃貸併用住宅9,000万円(土地+建物)を金利1%・35年ローンで建てた場合
⇒月々25万円のローン支払い
⇒25㎡×2戸の賃貸住戸が8万円x2戸=16万円の収益を上げてローンを補填
⇒最終的に月々9万円の負担となる

※シンプルにするため諸経費・頭金は無視

これだけ月々の支払いが変わってきます。

上記がいかにすごいことか、投資用不動産を取得しようと考えたことのある方はお分かりになるかと思います。ローンの金利が低い状態で、賃貸収入を得られる不動産を取得すると、圧倒的にパフォーマンスが高くなるのです。

通常、投資用ローン等は3%程度の金利で、住宅ローンの1%よりもかなり高いです。例えば、9,000万円の借金をした場合、金利が2%違うだけでも1年間で180万円も利子が変わってきます。
毎月に直すと15万円利子の負担が軽減する、ということになるので、いかに金利が重要か、分かって頂けるかと思います。

■賃貸併用住宅を得意としている会社のサイト
はたらくおうち

賃貸併用住宅は、将来不動産投資に挑戦したいと考えていらっしゃる方にとってはとても面白いものだと思います。月々の支払いが軽くなった分を、他の金融商品の投資に回しても良いと思います。

以上、少しひねった物件取得方法でした。難解な世界ですが、あまりメジャーな手法でない分、競争が比較的緩く、有利に不動産投資を進めることができるのではないかと考えています。是非挑戦してみてはいかがでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?