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きょう心にしみた言葉・2023年3月27日

男性の場合、悩んでいることを表に出さない人も多いのですが、周囲の方はなにかしら気になったら、声をかけてほしいと思います。
悩みが高じてしまうと「自分はできない、自分はだめだ」という思いが頭の中を占拠し、前向きな思考がシャットアウトされ、自力ではどうしようもなくなってしまうのです。
 気になって声をかけていいものか迷うでしょうが、誰かが自分を気にかけてくれていると感じるだけでも、大きくなる一方の孤独に歯止めがかかると思うのです。
「分かち合う」ことで、少しは頭の中に空間ができ、楽になる可能性が生まれます。
「声をかけてくれる人の力、寄り添ってくれる人の力」は勇気づけられます。

「生きていてくれてありがとう 自殺未遂からの出発」(石井幸子・著、北水)

漫画家、石井幸子さん「生きていてくれてありがとう」は、夫が自殺未遂をした体験をもとに、夫婦や家族の絆の再生を描いた漫画です。「うちの夫に限って」と思い込んでいたら、まさかの事態に。「どうして予兆に気づかなかったのか」と自責の念にかられる妻としての葛藤や、夫の回復期に起きた家族のぶつかり合いなども包み隠さず描きました。あとがきには、夫の手記を掲載しました。今回、引用した言葉は。その夫の手記からです。「誰かが自分を気にかけてくれていると感じるだけでも、大きくなる一方の孤独に歯止めがかかると思うのです」は胸にしみる言葉です。石井さんは、漫画制作の一方で、不登校の子どもたちの支援活動も続けています。不登校になった次男を取り上げた漫画「いつでもあなたを愛している」も出版しています。石井さんは、「我が家の話を描くことで、苦しい思いを抱えている人たちの手助けの一つになれば」と毎日新聞の取材に答えています(2011年10月3日、毎日新聞千葉版)。

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