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ライフリンク・メディア報道・「かくれてしまえばいいのです」②

ライフリンクが、自殺対策強化月間が始まる2024年3月1日に公開したWeb空間「かくれてしまえばいいのです」は、多くのメディアに取り上げられています。若い世代によく読まれているウェブメディア「ロケットニュース24」3月14日、「かくれてしまえばいいのです」の体験ルポを掲載しました。

その「かくれが」は、現実の世界ではなくインターネット上のWEB空間にある。サイトの名前は「かくれてしまえばいいのです」。ネット環境さえあれば、誰でも無料で入ることができるぞ。

むかんけいばあちゃんと自分は無関係のはずなのに、なんだろうこの安心感……本当におばあちゃんの家に来たみたいだ。

別の施設も見に行ってみよう。例えばここは「ロボとおしゃべりコーナー」。自由に文章を入力してロボットと会話することができる。試しに何回か会話をしてみたが、その返答がどれも自然な物ばかりで驚いた。しかも口調がめちゃくちゃ優しい……!

家族や友人に話しにくい悩みも、ロボになら話しやすいのではないだろうか。筆者も何かあったらまた相談しに来ようかな、と思った。

かくれがには自分の他にもたくさんの人たちが集まっている。
一般的なバーチャル空間と違ってチャットやリアクションなどの機能はないけれど、「話しかけられたから返事しなきゃ」とか「今の言葉で相手を傷つけちゃったかな」などと気を遣わなくていいから逆に心地いい。
「かくれが」で休んでいる他の人たちを見ると、「しんどいのは自分だけじゃないんだな」と安心できるのではないだろうか。

NHKニュース「おはよう日本」3月4日、「かくれてしまえばいいのです」をSNSでの反響も交えて伝えました。この報道をまとめたウェブ記事は、NHKニュースのサイト内でアクセスランキング1位になりました。

ウェブサイトは今月1日に公開された直後から、旧ツイッターのXなどで話題となり、4日午前9時までに35万以上のアクセスがあったということです。
「アイデアがすごい」
「温かみを感じられるサービスだ」

「掲示板みたりミニゲームしたりしたら一日過ぎてた」
「しんどいと思っていいと思える場所があるだけで救われることがある」
優しいタッチのイラストや苦しい思いを抱える人への寄り添い方についての投稿のほか、実際に苦しい思いを抱えていると見られる人からの投稿も。

「必要な人に届きますように」などと記して共有する人も出ています。

「しにたいきもちとむきあうエリア」と「しにたいきもちをやりすごすエリア」で、
▽気持ちを吐き出すように書き込むことができる、
▽苦しい思いを抱えた他の人が考えていることを知ることができる、
▽ゲームができる、
▽SNSや電話での相談につながるなどといった
9つのコーナーを利用することができます。
このうち「むかんけいばあちゃんの部屋」では、絵本作家のヨシタケシンスケさんが描いたおばあちゃんのキャラクターが悩みを抱える人に伝えたいメッセージを読むことができます。
例えば、苦しい気持ちの相談について「つらい気持ちを言いたくない人には言わなくても大丈夫。でもあなたにむかんけいの専門家にだったら相談してもいいんじゃない」とか、まわりの環境について「あなたの気持ちも、あなたの環境も、服のようにとりかえることができるんです」などといったメッセージが見られるようになっています。
17の小話が見られる
また、「ロボとおしゃべりコーナー」は気持ちを打ち込むと「むかんけいロボ」が人工知能=AIで応答してくれるコーナーで、ユーザーはこうしたコーナーで自分の気持ちに向き合ったり、気持ちをやり過ごしたりできるようになっているということです。
一方、「かくれが」には話しかけると反応するキャラクターやほかのユーザーもいて常に誰かがいることを確認できますが、お互いに影響しあわないよう、ユーザー同士のコミュニケーションは取れないようにしているということです。

日本テレビは公開当日の3月1日、「かくれてしまえばいいのです」の内容を伝えました。

福祉や教育の現場で読まれている福祉新聞(2月28日)日本教育新聞(3月4日)も紹介しました。


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