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きょう心にしみた言葉・2024年2月5日

自分らしくいようという選択は、自分自身の現実を受け入れ、自分自身に寄り添うよう努力しようと決心することです。たとえ自分自身もしくはほかの人の理想に応えることができなかったとしても。

「心がつながるのが怖い」(イルセ・サン・著 枇谷玲子・訳 ディスカバ―)

イルセ・サンさんは、デンマークの心理療法士で、その著書は世界で広く読まれています。「心がつながるのが怖い」の副題は、「愛と自己防衛」です。人は誰でも傷つかないための「自己防衛」の戦略を持っています。しかし、「自己防衛」が過ぎると、生きづらさへとつながっていきます。
イルセ・サンさんは、この本の「はじめに」でこう書いています。
「無用な鎧を脱いだありのままの姿で、今この瞬間に意識を向けることで、深く有意義な人間関係を築けると気づいたとき、私の胸は熱くなりました」
たとえ「無用な鎧」でわかっていても、それを脱ぐことはとても難しいことです。その脱ぎ方を、イルセ・サンさんは優しく丁寧に説明しています。

冒頭の「自分自身の現実を受け入れ、自分自身に寄り添うよう努力しようと決心すること」に続いて、イルセ・サンさんはこう述べています。
「自分らしくあろうとするのは、人生をコントロールするのをやめ、流れに身を任せるための予行演習でもあります」
「愛されると感じることは、自分のありのままの姿が見られ受け入れられていると感じることです」

情報があふれ返り、光の速さで飛び交う時代です。私たちは、どうしても他人の目を過剰に意識してしまいます。心に鎧を幾重にも巻き付けることを強いられます。イルセ・サンさんの言葉は、そんな私たちにやすらぎを届けてくれます。ありのままでいい、と。


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