カクレクマノミと多摩川
そもそもカクレクマノミは、多摩川にはいない。生きることはできない。
綺麗な海の底で、イソギンチャクに守られながら、平和に暮らしていた魚。
透明な水の中では、橙色の鱗は、キラキラ輝き、彼は優雅に、イキイキと生活することが出来た。
でも、自分の鮮やかさは、濁った水の中ではかきけされてしまい、
そして、かえって、仇となってしまう。
多摩川に生息していた生き物たちにとっては、
彼の存在は、はっきりと認識でき、かっこうの的でもあった。
彼は、身を守ろうと、穴の中に身を潜めようとする。
でも、その穴がワニガメの巣だってことは、もちろん知らない。
あなたは、どんな環境を選び、生きたいだろうか、生きているだろうか?
輝くことはできているだろうか。
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