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【外交部】2022年7月21日外交部定例記者会見(汪文斌報道官)

【ジョコ・インドネシア大統領の訪中】

国内記者:中国側は既にジョコ・インドネシア大統領が訪中する情報を発表しています。ジョコ大統領のスケジュールと中国側が期待することを紹介していただけないでしょうか?中国側は現在の中国インドネシア関係についてどの様にお考えですか?

汪文斌報道官:ジョコ大統領は北京冬季オリンピック後の初めて中国を訪れる外国の国家元首であり、中国もジョコ大統領にとってコロナ後の東アジア外遊の最初の駅であり、これは中国インドネシアの両国がお互いの関係を高く重視していることを十分に表している。訪問の期間、習近平国家主席はジョコ大統領と会談を行い、李克強総理もジョコ大統領と面会する予定であり、二国間関係及び重大地区と国際問題について深く意見交換する。
 中国とインドネシアは中大国と新興成長市場を代表しており、共通の利益が広く、協力の空間も広い。近年、両国の元首の戦略的リーダーシップの下で、両国は中国インドネシア運命共同体の大きな方向性について確認し、双方が協力する「四輪駆動」の新しい構造を構築し、総合戦略パートナーシップの豊富な内容を解釈した。中国側はジョコ大統領の訪中を通じて両国間の双方の戦略的相互信頼と実用的な協力をさらに深め、新時代の発展途上国の相互利益とWinーWinの模範と共同発展の見本そして南南協力の先駆者を創造する。
 インドネシアは今年のG20サミットの議長国であり、中国はインドネシアが議長国としての建設的な役割を果たすことを高く評価し、強く支持する。ジョコ大統領が中国を訪問する時には、中国の指導者とG20サミットについて率直に意見交換し、目下のグローバルな突出した挑戦に対応し、発展途上国の団結と協力を示し、共に世界経済のコロナ後の発展を促進するためにより多くの積極的な考えを注入し、グローバルな公平と正義を促進するためにより多くの新たな貢献をする。

【米国選挙への中国介入に関する米国高官発言】

国内記者:報道によると米国の国家安全保障長官が最近、米国の選挙は現在中国・ロシア・イランなどの外国勢力の干渉と威嚇を受けていると警告したとされています。レイ米国FBI長官は、中国は米国を衰退させるために企みを講じていると述べています。中国側はこれに対してどのようにコメントしますか?

汪文斌報道官:私は関連の報道を注視している。まさに一人の米国の前の高官が先日同意したように、他国の政権を打倒したり、他国の内政に干渉するのは米国の行動方式であり、決して中国のスタイルではない。中国はこれまでずっと内政不干渉原則を堅持してきたし、他国の選挙に干渉しない。米国にご忠告申し上げる。自分の考えで人を推し量ったり、理由なく中国を非難するのではなく、どの様にして米国自身の問題を解決するかに頭を働かすべきだ。

【ドイツ外務大臣の対中貿易依存度低下に関する発言】

AFP記者:ドイツの外務大臣は最近受けたインタビューの際に、ドイツは積極的に対中経済依存度を下げることを追求しており、併せてドイツが中国に対して依存せずまた「恫喝」されないように保証する必要があると述べました。中国側はこれに対して回答はありますか?

汪文斌報道官:中独経済貿易協力は本質的にWin-Winの関係である。中独間のサプライチェーンは「相互補完」から「相互融合」まで、市場の法則と企業の選択が併せて作用した結果であり、現代の国際分業のしからしめるところである。依存は相互的であり、いわゆる「依存性の低下」は偽の命題である。目下の世界経済は不確実性と不安定性が上昇している背景の中で、中国とドイツは世界の主要な経済アクターとして、両国の経済的開放を拡大することで、両国の高レベルな相互利益協力と開放型世界経済の維持にポジティブなエネルギーを注入すべきだ。ドイツ側の政治家が民衆を誤って誘導し、自身の利益を損なわないよう、正しく認識することを希望する。

【ペロシ米国下院議長の訪台の報道】

マカオアジア衛星テレビ記者:ペロシ米国下院議長が台湾を訪問する可能性があることについて、米国のホワイトハウスの報道官は質問に答えたとき、訪問はまだ確定していないと述べました。中国側はこれについて何かコメントがありますか?

汪文斌報道官:中国側は既に何度もペロシ米国下院議長が訪台することについて断固反対の厳正な立場を表明した。米国議会は米国政府の構成部分であり、当然米国側の台湾問題についての承諾を厳格に遵守すべきである。もしペロシ米国下院議長が訪台したならば、一つの中国原則と米中間の三つの共同コミュニケの規定に深刻に違反し、中国の主権と領土保全を深刻に損害し、米中関係の政治的基盤を深刻になダメージを与え、「台湾独立」分裂勢力に重大な誤った信号を送るだろう。もし米国側が独断で行動すれば、中国側は必ず有力な措置を取って断固として対応し、抵抗して阻止する。我々は言ったことは必ず実行する。

【ウィリアム米国CIA長官のスリランカ経済危機及び台湾問題に関する発言】

AFP記者:アメリカCIA局長ウィリアム・バーンズは昨日安全保障関連の会議で、スリランカが借金の負担が重い中国投資を受け入れることにしたのが経済問題の原因の一つになった述べました。同氏はまた、ウクライナでのロシアの経験は、中国が台湾問題を解決するタイミングと方法を再考させたと述べた。中国側はこれに対してどんな反応がありますか?

汪文斌:中国とスリランカは伝統的な友好な隣人関係であり、常に相互尊重、相互信頼、相互支援、誠実な相互援助、世代友好の戦略的パートナーシップを構築し、全方位、多分野相互利益協力を展開した。中国はいつものように対スリランカ友好政策を堅持し、スリランカ政府と国民の状況を安定させ、経済を回復させる努力に力が及ぶ限りの支持と援助を提供し、両国関係を絶えず前進させる。
 あなたが言及したアメリカ側の関係者が理由もなく中国側を貶す言論について、私はこれはスリランカ民衆と国際社会の人々の明るい目を隠すことも、中国とスリランカの友好協力がさらに深化するペースも阻止できないと考える。
 ウクライナの問題では、アメリカ側は危機の創始者として自分が負うべき責任を直視し、対話の解決を推進し、陣営の対立を停止するために積極的に努力することを忠告申し上げる。ウクライナ問題は台湾問題と根本的な違いがある。我々はアメリカ側に一つの中国の原則を守り、中国の内政に干渉してはならないと促す。

原文引用元:中国外交部HP(2022年07月21日17時07分)
https://www.mfa.gov.cn/web/fyrbt_673021/202207/t20220721_10725546.shtml

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