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「呼び径」ってなんだ?

給水管工事をする業者は「設備屋」「水道屋」などと呼ばれます。ガス管を素人DIYでやってはならないのはすぐ思いつくでしょうが、水道も場所によっては法律でDIYが違法になりますのでご注意を。

で、この範囲の工事をする時に覚えなければならない基本中の基本が「呼び径」です。

管や継手(つぎて=接続部品)、オスメスネジの「太さ」を表すのに使う規格ですが、「呼び」の意味を長いこと「流体を呼び込む=内径のこと」と思ってましたが違いました。便宜上そう「呼ぶ」の意味です。



管には多くの種類があり、種類が違えば内径、外径はバラバラ。そうは言っても異種の管どうしをつなぐ時の規格をある程度統一しとかないと接続部品を無数に作ることになるので、異種なのに共通の「呼び径」が決められています。ミリを元にした「A呼称」というものとインチを元にした「B呼称」があります。

ただポリ系と金属の管では若干違いまして、
A呼称ではポリ系は10,13,16,20,25,32,40…
金属管は10、15、20、25、32、40…と大きくなります。
16の規格だけはポリ、ビニル系にはありますが、鋼管にはありません。
外径15.88mmの銅管はこの16かな…と思いがちですが違います。15Aであり、同径のポリや塩ビとつなぐ場合は相手方の管は「13A」です。ああややこしい…

B呼称では1/4, 1/2, 3/4...と置き換えられます。

ということでポリ13Aと鋼管15Aと1/2が同径となります。

同径の対義語は「異径」で、「13Aのポリ管と3/4のオスねじを繋げる異径の継手ありますか?」という感じです。
こういう1段階の異径なら部品が手に入りやすいですが、2段階以上に太さを上げ下げする部品は徐々に見つかりにくくなるか量産できず値段も上がります。

ポリの16は鋼管の15と20どちらともつなぐ継手が普通にあるのでご心配なく。

モノタロウのカタログでは「呼び径」について詳しく解説してます。これを知らないような無資格の人は工事をやっちゃいけませんが部品を買うのはok。給水管で家具でも作りましょうか(笑)

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