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ベンチプレス初心者のボトムポジションとバーベル軌道の考え方~物理的要素~

ベンチプレスを始めたばかりの人や初心者の人、もしくは、そういった方々を指導するトレーナーや理学療法士等の方々の参考になればと思い、ベンチプレス初心者向けのボトムポジションおよびバーベル軌道の考え方(指導方法)を私なりに解説してみます。

バーベル軌道に関して、ベンチプレス初心者の人がパワーリフターや上級者の軌道(軌道のみ)に合わせる方法は逆に怪我のリスクや記録の低下を招きやすいと考えています。

何故ならば、理想的な軌道は色々な関節角度や柔軟性、フォームなどが合わさって出来上がるからです。

初心者がベンチプレスの記録を向上させる戦略には大きく2つの戦略があげられるとおもいます。

1.実際のパワーリフターのフォームに似せていく戦略

2.関節の柔軟性やフォームを少しずつ改善して理想に近づける戦略

私の経験談から申しますと、

初心者の人がベンチプレスを強くするためには②の方法がベストであると思います。

何故ならば、初心者の人がトレーニングを積み重ねていくと、少しずつ「関節の柔軟性」「筋力」「意識」など些細なことが変化していきます。

つまり、身体的な時間軸としては理想に適した条件に近づいていきます。

その”成長”に合わせて、適時、ボトムポジションや軌道を”合わせる”といった作業が初心者には必要ではないのかと思っています。

極論、身体が作られていない、柔軟性が足りない、経験が足りない状態で、バーベル軌道をパワーリフターと同じにしても十分な効果が得られません。(その人にとっては非理想的フォームになっている)

その物理的な理由を今から示していきたいと思います。

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