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心筋梗塞-御代替わり-入院(1)

発症

2019年4月26日朝7時25分頃、胸に少し違和感があった私は、朝食をとりながらその違和感が収まるのを待った。

というのも、通常は数分でその違和感が収まるから、時間が経過すれば当然収まるものと思っていた。

ところが、その違和感がなかなか収まらない。胸の中央辺り、即ち、右の肺と左の肺が収斂するあたりが妙に重苦しく圧迫感を覚える。のみならず、背中も少しずつ痛くなって来ている。

妻に心配をかけまいと「ちょっと胸の辺りが変で・・・」と説明すると、前日、酒を飲んでそのまま寝てしまったことを理由にあげつらいながら、不摂生を指摘する。

こちらは思い当たる節があるのでそうかも、と思いながら収まらない違和感にだんだんと不安を募らせる。

しまいにはどんどん苦しくなるので、妻の話を聞くのも億劫になり「少し黙ってくれる?」と頼んだ。

それからも症状は軽くなるどころか更に重篤となり、息苦しくなって来たので、リビングで横になる。冷や汗らしきものが身体を伝う。

やっと事の重大性に気付いた妻が、「こういうときって#7119だったよね」と言って電話をかけてくれ、私の症状を電話に出た担当者に説明。

担当者は、その説明から、ある程度の病気に該当しそうだと判断したらしく、「すぐに救急車を呼んで下さい」と妻に要請。

救急車

妻はすぐに119に電話して救急車の出動を要請。私は、会社の社長の自宅に電話し、その日に行く予定だった弁護士事務所へ行けなくなったこと、これから救急車で病院に行くこと、もしかしたらしばらく会社に行けないこと、を告げた。

自分としては、もし大した病気でなければ恥ずかしいなと思いつつ、収まらない苦しさに、「それでもいいか」と観念。

妻の行動は迅速で、保険証、現在飲んでいる薬、お薬手帳、お金、着替えの準備等せわしかく動く。その傍らで、ただただ横になって救急車を待っている自分。

電話してから10分位してからだろうか、遠くから救急車のサイレンが聞こえて来た。徐々にその音が大きくなり、こちらに近づいてくるのがわかる。

そして、急にその音が消えた。マンションの敷地内では音を鳴らさないことを知っていたので、どうやらこのマンションの中央玄関前まで来たようだ。

それから部屋のチャイムが鳴るまで数分かかり、背格好の良い救命救急士が部屋の中に入って来る。入ってくるなり、大丈夫ですか、どこが痛いですか、いつからですか、息はできますか、等々質問する。

私が質問に答えられる状態にあるのを確認すると、氏名と生年月日の確認がある。自分ではそう記憶しているが、夢遊病者のような感じだったので、氏名と生年月日の確認が先で、色々な質問が後だったかもしれない。

・・・「心筋梗塞-御代替わり-入院(2)」に続く


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