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LIFULLのCCOチェック

こんにちは。
後頭下筋群のストレッチで世界が変わった田中です。
在宅で首がこりすぎて整体にちょこちょこ通ってましたが、こりにはやっぱりストレッチが最強です。首は特に後頭下筋群をほぐすと目の周りに星が飛ぶレベルで効果てきめんです。
こりがつらい諸兄姉方は今すぐ姿勢を正してストレッチしましょう。

CCOチェックとは

さて唐突に本題ですが、今回はクリエイティブ本部内で実施している、CCOチェックと呼ばれる場についてご紹介します。

LIFULLのクリエイティブ本部には、ブランドデザイン、プロダクトデザイン、広告クリエイティブ、ブランド戦略、コミュニケーションプランニング、PR、研究開発、社会課題発見、組織開発などの部門が存在しますが、CCOチェックではこれら各部門のマネージャーが集合し、起案&プレゼンされる案件をCCOと共にチェックします。一部の案件を除き、メンバーも参加自由です。
週2回、各1-2時間、1案件10-30分程度で開催しています。
起案される案件の種類や粒度は様々です。UI/UXデザインやプロモーション戦略、PR企画、新規サービスのデザインコンセプトなど、毎回多彩な案件がプレゼンされています。

CCOチェックの意義

CCOチェックは、デザイナーのアウトプットの品質向上を目的に3年ほど前から開催していますが、当初はChief Creative Officer(CCO)+アートディレクター+起案者だけが参加するクローズドな会で、一定規模以上のデザイン案件の承認の場という位置付けでした。
しかし知見共有や育成の視点から、関係者以外のメンバーも観覧自由となり、やがてデザイン以外の部門とも合同で開催するようになりました。

組織的にはデザイン/ブランド/マーケティング/PRなどを繋ぐ役割は本部長であるCCOが担っていますが、横断的な視野とスキルは、クリエイティブに関わる全てのマネージャーとメンバーに必要な視点でもあります。各部門から案件が集まるCCOチェックは、こうした横断的な視野を養うのにうってつけの場です。

また在宅メインとなったことで、業務が被らない社員同士が顔を合わせる機会も激減しましたが、CCOチェックに参加することで、本部内の仲間達がどんなプロジェクトに取り組んでいるかを知る機会を得ることができます。

こうした経緯もあり、現在のCCOチェックはクオリティチェックを中心に、OJT、プロジェクト共有、チームビルディングなど様々な面で機能する、クリエイティブ本部の最も重要なイベントの一つになりました。


CCOチェックの内容

起案は自由です。専用のチャットグループがあり、

15min/ 氏名 / 案件名 / 資料URL(or当日資料持参)

といった塩梅で前日に投稿すると起案が完了し、CCOチェック当日にプレゼンを行います。

厳密にチェックの要否がルール化されているわけではありませんが、承認や壁打ち、情報共有など色々な目的で、現場の判断で起案されます。

その場には様々な専門領域のメンバーがいるので、それぞれの視点からフィードバックがなされます。上位者だけでなく、観覧のメンバーから意見や質問が出る事もあります。
そして各案件、最後はCCOからのフィードバックがあります。戦略、企画、ディティール等々、内容と状況に応じて即時意見がもらえます。

CCOチェックの水準

この点が肝であり最も難しいところです。
基本的にはPJの主旨や状況を踏まえたフィードバックがなされます。

ただし不変の水準として、純粋なクオリティの前に「それはLIFULLのクリエイティブとして適切か」は必ずチェックされます。特にCCOからは、経営、事業、ブランド、デザイン、PRといった複合的な視点でフィードバックがなされます。

クリエイティブのチェック水準は、まず何よりチェック者のスキルに依存するため、チェック者のOJTと表裏一体の関係にあります。その点CCOチェックでは、開かれた場を通して上位者の視点を学ぶことができます。それによって全体のクリエイティブの品質水準を底上げする循環も生まれます。​

CCOチェックは、メンバーが”活用”する場所

CCOチェックには様々な目的でチェック案件が持ち込まれますが、起案するかの判断は現場に任されているため、何より「自身の仕事のクオリティ向上を望む姿勢」が、CCOチェックには不可欠です。メンバーが自身の仕事のクオリティを上げたい、そのためにCCOチェックを活用しよう、という姿勢を持ち合うことで、初めて機能する仕組みだと思っています。

LIFULLのクリエイティブチームの名物、「CCOチェック」の紹介は以上です。
チェックというと固い印象はありますが、実際はとてもワイワイしていて、学びも多くあります。私自身、クリエイティブに関する様々な視点を吸収する上で非常に有意義な場として活用しています。何かの参考になれば幸いです。

LIFULLでは現在、主力事業のLIFULL HOME’Sを担当するデザイナーを募集しています!
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クリエイティブ本部 デザイン部 サービスデザイン3グループ長
Art Director 田中 忍
LIFULL HOME'Sにおける物件検索周辺のサービス群のデザインを担当。
既存サービスのグロースの他に、LivingAnywhere Commonsやインスタントハウス、LIFULL FLOWERといった新規事業立ち上げ時のブランディング、クリエイティブ開発の実績。酒と音楽が好き。慢性的に首が痛い。(2021年8月時点)


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