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エコ畜事業と有機JAS 2

前回のエコ畜事業と有機JASという記事に、いくつかの質問をいただいたので回答も含めながら第二弾を書こうと思います。

前の記事をまだ読んでいない人は、先にこちらを読んでみてください。

有機JAS取得までの道のり

前回の記事には詳しく書きませんでしたが、有機JASの資格は畑を登録したらすぐに取得!とはなりません。

牧草の場合は「最後に肥料や農薬を使った次の日から2年」は有機扱いにはならないのです。(ちなみに普通は3年ですが酪農への普及が急務だという理由)

最初の1年が経過した後は「転換期間」といって、有機の草に変化している途中です。という表記になります。更に1年後、晴れて有機として認められます。

つまり「2年以上肥料も農薬も使ってない畑」「傾斜が酷くて入れない畑」などを持っている人はチャンスです!1年で有機登録になります。

ここまで読んで、(期間かかりすぎ…)と、軽い絶望感を持った方。大丈夫です。そのまま読み進めてください。

エコ畜は転換期間から適応。

実は、僕も軽い絶望感を覚えたうちの一人でした。
やっとの思いで登録したのに、2年間もエコ畜対象外なの?」そう考えるのは当たり前だと思います。

ただ、調べていくとわかって来た事。それは「エコ畜は転換期間から適応」だと言う事です。表記がわかりにくいですよね。
つまり…


1,肥料や農薬を入れてから1年経過している
2,有機JASの講習会を受けている
3,申請と登録が終わっている

この3つをクリアしたら、翌年には45,000円のエコ畜対象になるのです。(1,の補足。2年空いていた場合、その年から45,000円対象になります)
※JAによって期間は異なるようなので確認は必須です。

有機JASの更新

最初の記事でも書きましたが、有機JASは「国が定める規格」です。補助金さえもらえたら適当でいいやーでは認可されない(罰せられることも)のをお忘れなく。

それなので、毎年更新があります。
きちんと作業や清掃の記録はされているのか、使用禁止資材を使っていないか…ただ、基礎的なことをきちんとやっていたら大丈夫です。

有機JAS取得にかかる費用

・講習会の費用
・検査の費用
(・申請書の作成依頼をする場合は別途かかる。ちなみにsoilは有機JASで使える肥料と交換で申請書作成を受けています)

soilは「株式会社 accis」という所とお話ししています。社長が現場に親身で、オーガニックを広める夢を持つ素敵な方です。スタッフの方々も親切ですしね。

ホームページから問い合わせが出来ます。

※検査の金額は大体10万から20万くらいだと聞きましたが、検査を受ける人数によって変わるようです。確実では無いので問い合わせしてください!

今回は有機JAS取得までの期間、エコ畜の補助金適応までの期間、費用についてのお話しでした。
共に有機的な取り組みをして行きましょう!


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