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土壌菌と土 その3

今日はアンモニアと硝酸の分解。

毎日更新のはずが、昨日は夜な夜なの打ち合わせで日を跨いでしまい…勝手に続けていた連続更新が途切れてしまいました。
また今日から再開です!少しずつ難しくはなりますが、読んでみてください。

小難しいのは必要ない人は、すっ飛ばして読むルートがあるのでそちらへ!




土壌菌は有機物をエサにする。
前回は土の構造をお話しするのに、有機物の話をしましたね。今日はそれのもっと細かいバージョン。

有機窒素の話。

有機物=炭素を含む物質
これは覚えていましたか?

今回は「有機窒素」についてのお話しです。

有機窒素というと拒否反応が出るのでは?でも、タンパク質やアミノ酸の事です。プロテインや旨味成分だったりと、みなさんも耳馴染みがあると思います。
炭素+窒素etcというだけです。

そのタンパク質が土に入ると…分解されてアンモニアになります。(これをミネラリゼーションと言いますが、覚えなくて良いですね。)

この時、炭素が離れて土中有機物になったり、土中に残ったりもします。(温室効果ガスを土中に取り込んでくれるという事)

まとめると
有機窒素→アンモニア+炭素。
アンモニアは植物が使い、炭素は土中有機物になったり土中に残ったりします。

さらに…アンモニアは土壌菌の作用で硝酸になります。(植物はアンモニアと硝酸の状態でしか窒素を吸収できないのです)これを硝化と言います。

土壌菌は分解する時にエネルギーを得て、植物が使いやすい形に変換する。グロマリンに引き続き、またここでも共生関係にあります。

すっ飛ばして読む人はここから!

簡潔に。
つまり、土壌菌は有能な分解者だという事。
有機物→
有機窒素→
炭素+窒素→
土中有機物+アンモニア→
硝酸

と、形を変える。
その時に植物が使える窒素と、微生物自体エネルギーを得ている。それだけです!

そして、微生物がエネルギーを得ると増える。
増えるとまた土が良くなるし、植物にも栄養が行き渡る。良いループですね。

このループを止めないように菌を増やす環境を作ろう。soilの取り組みはこれをやっていきたいんです。
人の手を加えなくてもこれは出来るから。一緒に取り組んでいきたいですね。

今日も長々と読んでくれてありがとうございました!

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