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僕はプールへ挑戦した

「何かあったらすぐに言えよ!」

「はい」

先生は僕の体調を心配しながらも僕のやる気を見守ってくれた。


高校生になって初めて入るプール。

ちょっと怖いなぁ~

喘息の発作は命取りだ。

でも、体力がついてきた僕は高校生になってから1度も起こっていなかった。


泳ぎ方を教えてくれる先生と一緒に必死に練習をした。


だけど、なぜか沈んでしまう。

「何で沈むんだ?」

ヒィ~僕にだって分からない。


「そうか・・・お前は痩せっぽっちだから脂肪がないからだなぁ~」

そんなことあるの?

「普通は何もしなくても浮くんだけど・・」

関心してる場合じゃない!!


どうしたらいい?


初めてで水が怖い僕にとって沈むなんてもってのほかだ。

「ビート板かな」


発泡スチロールみたいな青色をした板を先生が持ってきてくれて、それを持って泳ぐ練習をした。


恥ずかしいけど・・・面白い。

泳げたからだ。


水泳帽も体が弱いせいかみんなと色が違う・・・

今は、みんなと違うけど、いつか一緒になれるのか?

そんなことを思いながらも何とか泳ぎをビート板のお蔭で満喫していた。

プールは、こんなに楽しかったのか・・


知らなかった。

つづく


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