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TCGは実は音楽だったかもしれない

※今回の記事をお読みいただく際の注意として、特にこの先読んでも得るものは全くありません。
これは気の触れた音楽好きオタクモドキの妄言録です。

1. 世界一自然な導入

音楽を聴きながらTCGに興じていたある日、デッキのフィニッシャーの1枚目を相手に捌かれてしまい、敗色濃厚で迎えた次のターンにまさかの2枚目のフィニッシャーを引き込んだ。そのとき、たまたま流れていた音楽で「ラスサビはもうひと回しだぜ!!」という歌詞が聴こえてきた。そのとき私は閃いたのだ。フィニッシャー=ラスサビってことじゃないか?そして私はいままさにラスサビをもうひと回ししているのではないか?そう考えると、もしかしてデッキって音楽じゃない?
この思いつきをただ垂れ流すだけの駄文が今回の記事である。
ちなみに流れてきた音楽はこちら。

2. デッキの音楽ジャンルを考えてみようや

まずは自分のデッキの音楽ジャンルを考えてみる。
わかりやすいところから行こう。世の中には自分のターンには動かず、相手のターンに動くデッキが存在する。MtGでいうところの「フラッシュ」と呼ばれるデッキだ。
勘のいい読者であればもう私が言いたいことがわかるであろう。
裏伯(相手ターン)にリズムを刻むそのデッキ、ジャズだよね?
たまに自分のターンにも動くその感じ、確実にスウィングしてるよね?

どのタイミングでスウィングを強調するかを自在にコントロールすることでリスナーに驚きを提供しているのだ。
さらには穏やかに相手に聴かせるピアノジャズもあれば、ごりごりとこちらの音楽を押し付けるアップテンポジャズもある。

では次のデッキタイプを考えてみよう。
次のデッキは、1ターン目からごりごり押していくアグロデッキだ。
多くのアグロデッキは金太郎飴のように類似のカードを詰め込んで嵐のように殴り切る。
もう言うまでもなくロックンロールである。「コード1つで十分」という名言を残すほどのシンプルな構成はロックンロール以外あり得ないだろう。

さらに、何度も同じことを繰り返す無限コンボデッキも考えてみよう。
このデッキも非常にわかりやすい。
ケツメイシのさくらである。無限に続くヒュルリラとまさに同じである。
カラオケで歌うと、おーすげー、という気持ちから、え?これ、いつ終わるの?とリスナーを困惑させるその姿まで完全に一致している。

他にも色々あるがきりがないのでこのあたりとさせていただく。
ぜひあなたも自分のデッキの音楽ジャンルを考えてみてほしい。

3. デッキの曲構成を考えて楽しもうや


ここではJ-POPなどでよく使われる表現を使って考えてみよう。

3-1.  サビ

まずわかりやすくサビから行こう。
自分のデッキで最も重要な動きがサビだ。3,4ターン目くらいに1回目のサビが来るデッキが多いのではないだろうか。

当たり前だが、サビは魅力的でなければ良い音楽にならないと考えると、デッキもやはり同じだろう。最高に魅力的なサビを使いたいものだ。

さらに2回目のサビで1回目のサビとは違うフレーズが流れてくるのも非常に嬉しい。相手はきっと2サビいいなあ〜と思いながらあなたのデッキを見ているはずだ。

3-2. Cメロ

そして次に大事な部分はCメロだ。異論は認めない。
わたしはCメロが好きだ。曲の好きな箇所は大体Cメロになってしまう。
もちろん他の箇所も好きだ。しかし、Cメロのこれから大サビに向かっていく高まり、AメロやBメロとは違うメロディーに印象的な歌詞や重要な歌詞があてがわれることも多い、まさに曲の伏線回収部分である。
サビのあとにAメロではなくCメロが来るデッキは絶対に強いはずだ。私の感性がそう言っている。

ちなみにだが、もしも1サビのあとCメロが来てすぐに大サビに向かうデッキがあればその制作者はアジカンのゴッチである可能性が高い。

3-3. イントロ

次にイントロを考えてみる。
多くのデッキにとっては1ターン目は準備期間だが、稀に1ターン目にサビを持ってくるデッキもある。
ポルノグラフィティだ。確実に1ターン目から君の手で切り裂きたい人が使っているはずだ。

切り裂かれて息の根を止められないように注意してほしい。

いや、テーブルトップであればその前のシャッフルからイントロは始まっている。
そう、ライブアレンジでCD音源にはなかったギターソロから始まるめちゃくちゃ盛り上がる例のアレだ。
デッキのシャッフルはライブのギターソロなのだ。
そう考えるとシャカパチは曲中のギターリフで間違いない。
あまりに目立ち過ぎるとボーカルを殺してしまう。あくまでボーカル(盤面)を引き立てながら、気づく人は気づくくらいのオシャレなリフをカマす、その塩梅が実はシャカパチストには求められていたのかもしれない。ちなみに私はシャカパチストではないのでその美学にはあまり詳しくない。

3-4. AメロとBメロ

最後にAメロとBメロだ。
ここを目立たせるかどうかで曲の雰囲気はガラッと変わる。あくまでサビの準備段階としている曲もあれば、勢いあまってサビよりカッコよくなってしまっている曲もある。
ちなみに私は後者が好きだ。相手にサビと見紛うほどのメロを叩きつけたい。もうデッキの話をしているのか音楽の話をしているのかわからない。
やはりTCGは音楽だったかもしれない。

もっと言えばAメロとBメロで雰囲気が変わっていればいるほどいい。よくあるカードを出して、「ああ、はいはい、そのデッキね」と相手が思っているときに想定外のカードを出して混乱させたい。そしてその隙をついてサビを歌い上げたい。

4. 音楽テクニックを考えて楽しもうや

最後は細かい音楽テクニックだ。ちなみに私は音楽専攻でもなんでもなくて詳しくないので詳しい人がいれば訂正、加筆お願いします。

4-1. 拍子

音楽において拍子は大事だ。例えば三拍子の曲では行進曲は作れない。作りたいデッキに適切な拍子を設定する必要がある。
つまり拍子はマナカーブだ。特殊な拍子で相手を驚かせることもできる。自分の好きな曲の拍子を見つければきっと色んなデッキが作れるはずだ。

さらに変拍子なんてしたらたまらない。メインデッキからサイドに変わった瞬間、変拍子が入っていれば相手は驚くこと間違いない。

変拍子を組み込むだけで玄人っぽいオシャレデッキの完成だ。

ぜひ試してみてほしい。

4-2. 転調

音楽テクニックといえば転調だ。転調はJ-POPでは最後の盛り上げに使われることが多いが、盛り上げのためだけではない。私のオススメ転調はRadwimpsの「学芸会」という曲である。
ラスサビで転調することで曲として盛り上げているだけでなく、歌詞の主人公の認識が変わって前に踏み出そうとしていることが言葉ではなく音で表現されている。さらに最後のアウトロでは(多分)また転調して元に戻っていることで、結局振り出しに戻ることも表現されている。

音感がないので正しく転調したかどうかを判別できないので間違っていたら恥ずかしい。ただ、ラスサビは私でもわかるくらい明らかに上がっているので間違いなく転調している(はず)。

そんな転調だが、ポイントは同じカードでも効果を上げられるということだ。
つまりカード同士のシナジーだ。
1サビと同じカードのはずなのに他のメロや間奏を経て転調することで力強く変わり、別の意味を持つ。

当然だが転調はすればするほど幸せになる(個人差あり)。
しかし肝心のフレーズが弱ければ効果も薄い。
こんなところまで一致しているなんてやはりTCGは音楽だ。

4-3. 弱起

最後に紹介するのは弱起だ。これは知名度があまりないので説明すると、頭の拍から始まらないフレーズのことだ。
要するに4拍の曲だった場合、あるフレーズが最初の拍を捨てて途中から始まるような曲だ。
例えばDOESの「曇天」などはサビが小節の3拍目から始まっている。
聴いてみるとわかるが、サビの最初の「どーん」の部分は少し弱く聴こえて「てーんのー」のところがその分力強く聴こえるはずだ。このメリハリによりサビに引き込まれるような感覚が産まれているのがわかる。
面白いのは「弱起」という言葉とは裏腹に、「強調」するために使われるテクニックという点だ。

そしてここでのポイントは動くタイミングをズラすことで、よりリスナーを感動させられるということだ。

相手の手札や読みを見切り、サビをズラして叩きつける。まさにTCG。

5. さいごに

とりあえず思いつきのままに勢いに任せて作成しました。

以上!!書くの楽しかったです!!!

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