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水耕栽培とは?③トマトが巨木になった

前回の記事で根の表面で養液が流れることの重要性を記事にしました。

今回は根の表面に流れがあるとどうなるのか?また、流れが滞るとどうなるのか?具体的な生長の例を紹介します。


根の表面の流れを維持し続けるとトマトが巨木になった

巨木のトマトの根

これが循環型の水耕栽培、ハイポニカ栽培で育った巨木のトマトの根です。
肥料・酸素・液温の条件を整えた養液が根の表面を流れ、トマトが水・肥料・酸素を吸っても吸っても、次々と新たに根の表面に水・肥料・酸素が供給されるので、トマトは
「どんどん育っても大丈夫!育っても育っても供給される!」
と思って、旺盛に生長します。

1粒の種から育った巨木のトマト

その結果、このようにトマトが巨木に育ちます。
1株から2万5千個のトマトを収穫した実績(北海道えこりん村さん)もあります。

流れを維持するには限界がある

でも、槽いっぱいに根がぎっしりマット状に伸びると、養液の流れが滞りはじめます。
そうなると、今まで生長しても生長しても次々供給されていた水・肥料・酸素が少しずつ充分には届かなくなり、欠乏する時間が増え始めます。

それを植物が感じると、それまで旺盛に生育していたのが、少しずつ生育を鈍らせていくようになります。

人でも血管にコレステロールがたまったりして血液の流れが悪くなると、細胞に酸素や栄養分が十分に運ばれず、あちこち体の具合が悪くなるものですよね。
植物でも同じような事が起こっています。

装置の大きさと生育が比例

つまり、同じ循環型の水耕栽培装置(ハイポニカ栽培)であっても、装置の大きさによって生育のピークが異なり、大きな装置であればトマトが巨木になりますが、小さな装置であれば短期間の栽培でピークに到達するのです。

3m×1m×10cmの槽だと10m×10mの巨木のトマトに

槽が大きければ、1株のトマトがこんなに大きく巨木に育ちます。

ホームハイポニカ303型だと

家庭用の装置、ホームハイポニカ303型でもこんなに大きくトマトが育ちます。


ホームハイポニカMASUCOだと

303型より小型のホームハイポニカMASUCOです。227
個以上のトマトを収穫しました。
youtubueで生育の状況を紹介しています。


ホームハイポニカには大小いろいろな種類の装置があります。
設置スペースなど、目的に合った装置を選んでください。
選び方は以下のページをご参照ください


まとめ

養液に流れのある循環型の水耕栽培(ハイポニカ栽培)の旺盛な生育をご覧いただきました。

ただそれも無限ではなく、装置の大きさで生育も変わってくることがお分かりいただけたかと思います。

次回はハイポニカ方式の循環型水耕栽培の特徴を説明いたします。

とまとん母さんのホームページにも水耕栽培情報満載です。

YouTubeも少しずつ動画アップしています


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