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チンチラの桃源郷とは

「どこにでも住めるとしたら?」
この問いに、チンチラを愛する人々は何と答えるのだろう。

チンチラの住環境を考える上で重要なのは、温度と湿度だと言われている。
健康に過ごせるのは温度20℃前後、湿度30〜40%と言われ、1年通してこれらを一定に保つことが望ましく、夏も冬もエアコンが欠かせない。
そのため、自然災害の多い日本に住むことは、不安と隣り合わせだ。
台風や地震で停電すると、空調が途絶え、チンチラの命に関わることもある。
(湿度は、換気や除湿剤などアナログな方法で調節可能だ。)

いざという時には備えているものの、私は真夏や厳寒の日に、台風の気配を感じ、地震で家が揺れるたびに、人命の危機と同じくらい、停電への恐怖でひやっとする。
そして「エアコンが無くてもチンチラが健康に暮らせるところに住みたいな」と思う。
(SDGs的な文脈でも、日々申し訳なさを抱えているし...)

しかし、どうやら年間を通して20℃前後をキープしている地域は、四季に恵まれた日本には無さそうだ。

諦めずに調べると「ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア」というスペインの土地が浮上した。
年間の平均気温は約21℃で、冬の最低気温は15℃前後、夏の最高気温は25℃前後らしい。
我が家のチンチラ氏であれば、元気に過ごせる。ありがたい。まさに桃源郷だ。

ここまで調べて、割と本気で(移住するか...!)と思った。
スペイン移住に必要なビザを調べたりもした。

ところが、小動物の海外移住は法規制の観点から非常に困難なようだ。
また、通院のための車移動で疲れ果ててしまう我が家のチンチラ氏に、飛行機は酷である。
となると、スペイン移住計画は断念せざるを得ない。

しかし、よりベターな環境を求めたい。
つまり、国内で気温が最も安定している地域で、温度変化のリスクを最小限に抑えて暮らしたいのだ。
もしくは、電力に依存せず空調管理が可能な住環境があれば良いのだが。

そのような街があったら、家があったら、すぐに引越し準備をするだろうなと思う。

#どこでも住めるとしたら


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