MRT

こどもたちに、数学やプログラミングと同等に、歴史のこともみてほしい。 歴史をテーマとす…

MRT

こどもたちに、数学やプログラミングと同等に、歴史のこともみてほしい。 歴史をテーマとする絵本、児童文学を書きたいなと思っています。 現役歴史教員。世界史。 英検一級、IB教師、コーチング、プログラミング学習中。

マガジン

  • こどものための本 感想

    こどものために書かれた本を読んでいきます。

  • 創作したもの

    論文や、小説、絵本などをまとめていきたいと思っています。

  • プログラミング独習のあゆみ(仮)

    完全な初心者39歳がプログラミング(おもにSwift)学習にとりくんでいます。 ルールは2つ 1 18000分続けろ 2 半分ちょいわかったら次へすすめ ただいま、1081分(2024年1月25日現在)

  • IBティーチャーになりたい

    普通の歴史の先生が、だれに求められてもいないのに、ひとりでIBの歴史教員の資格をとりにいく物語です。IBに関心がある方、あるいはなぞにつつまれたオンラインワークショップについて知りたい方には参考になるかもしれません。

  • 雑感など

    雑感、歴史教育についてのことなども含みます。

最近の記事

  • 固定された記事

世界史学習者さまへ

経験を活かして、ささやかですが次のような人たちの力になりたいと思っています。 ・高校世界史を自分で勉強したい人 ・かつて高校で習った世界史を大まかに振り返りたい人 ・お子さんが世界史を学習している親御さん 僕は現役の世界史の教員で、10年以上、教科の指導経験があります。 未熟な部分も含め、参考になるなら使ってください。少しずつアップしていこうと思っています。 アップされたPDFは自由にお使いください(無料)。 図などはクリックすると引用もとにとびます(著作権には配慮し

    • ローズマリー・サトクリフ 『夜明けの風』

      僕にとってのストーリー:ひたむきさ。とにかくひたむきに生きる。世の中は変わる、盛者必衰。黒が白になるような大きな変化の中、他者のためにオウェインは生きる。自己犠牲。100%、何かの集団に所属することはできない。 『ともしびをかかげて』の続編。本当に素晴らしい。児童文学と呼ばれるサトクリフの本ですが、大人が読んでこそ感動するのではないかと思います。 主人公のオウェインは、ケルトの王の若き戦士。14のとき戦場ですべてを失った。それからは、運命に翻弄されながら、常に他者のために

      • マイケル・モーパーゴ 『だれにも話さなかった祖父のこと』

        僕にとってのこの本: 年長者とこども。傷つき生きること。やがて許される。通じ合う。こどもだけができること、祖父の歴史を継ぐこと。 素晴らしい本でした。本当に僕は何にも知らない。この人を知らずに39年間もよく生きてこられたなと。そのくらい素晴らしいと思いました。 年長者とこどもの対話です。マイケルの目線でおじいちゃんのことが語られていきます。おじいちゃんは、戦争で傷を負った。心身ともに。 その傷が、どうしようもなく痛かったし、傷が別の傷を生み出すように、痛みをひろげていっ

        • ローズマリ・サトクリフ 『第九軍団のワシ』

          僕にとっての本作: マーカスは大怪我を負う。父の消息。消えた「ワシ」。友との冒険。 才ある軍人だったマーカスは、戦いで負傷し、名誉除隊。みながその自己犠牲的精神をたたえたが、彼には生きがいが必要だった。 軍神となる夢をたたれたのち、彼の心に沈んでいたひとつの望みが、オルタナティブなものとして浮上する。夢を絶たれたからこそ、この望みにこだわる。それは父の「ワシ」の捜索。 心優しき叔父。そして闘技場で出会った奴隷のエスカ。エスカは、マーカスの友となり、ワシをさがす仲間に。他

        • 固定された記事

        世界史学習者さまへ

        • ローズマリー・サトクリフ 『夜明けの風』

        • マイケル・モーパーゴ 『だれにも話さなかった祖父のこと』

        • ローズマリ・サトクリフ 『第九軍団のワシ』

        マガジン

        • こどものための本 感想
          17本
        • 創作したもの
          2本
        • プログラミング独習のあゆみ(仮)
          7本
        • IBティーチャーになりたい
          10本
        • 雑感など
          11本
        • 中世の歴史
          1本

        記事

          再開 1年ぶりくらい

          1年くらい途絶えていたプログラミング学習を再開しました。 学習の目標は、とにかく18000分続けること(この数字についてはこちら)。 わずか1000分くらいをすぎたところで、途絶えてしまっていましたが、再開。 途絶えたのは、たまたま仕事が忙しかった時期にIBティーチャーの資格をとりにいったことで余力がなくなって、そのままズルズルとさぼった、ということになります。 まあそういうこともあると思います。でもやめないでがんばってみよう。 さて、こうして1年のブランクを経て何をや

          再開 1年ぶりくらい

          ローズマリー・サトクリフ 『ケルトの白馬』

          僕にとってのこの本: 族長の息子。運命、自己犠牲。ルブリンが描く白馬。 サトクリフの作品が本当にすばらしいなと、いつどの作品を読んでも心に響きます。とても歴史を感じます。 何冊か読んでみるとわかることがあるのですが、彼女の作品にはいつも、「運命」、「歴史」、「使命」、「挑戦」、「生きる」、そんなテーマが根底にあるような気がしています。 ときに「共存」や「共生」のような表現もあったりしますが、この描き方が誠実でよいのですね。他者と生きる様子が、べたべたしない。昨今のSDGs

          ローズマリー・サトクリフ 『ケルトの白馬』

          伝説の校長講和

          僕にとってのこの本の大事な部分: 知性ある大人が、こどもに語る。完全無欠の教養人が、理想の学校を作る。 渋幕は誰もが知る名門校ですが、その歴史は意外と長くないですね。この本の主人公である田村哲夫氏が、1983年に創立しました。 田村氏はご自身の母校、麻布高校の教育を参考に、「幕張に麻布をつくる」との意思で学校を設立。数々の困難をのりこえ、有名人気高に育て上げました。 氏は、リベラルアーツにこだわりをお持ちです。 しかし、みんな知っているように、日本の受験システムでは、高

          伝説の校長講和

          大ピンチずかん

          絵本についても大いに書きたいと思っています。 僕にとってのこの本: こどもの1日は、ピンチの連続だ。そなえあれば、憂いなし。さあいくぞ! 妻が子に買い与えた絵本です。最高に面白いです。やっぱりユーモアは必要! こどもの日々は、ピンチの連続。この本は、ピンチの具体的な場面をレベル分けし、対処法を提唱します。もう、4才の息子が楽しんでいきいきと読みます。作者には、こどもの心を読む不思議な力があるのか、もしくは大人になりきれない人なのか。どちらにしても才能なんだろうなと思いま

          大ピンチずかん

          IBティーチャーになるためのあゆみ⑩認定

          認定証を受けました!ひと安心。 3月22日、この認定証をダウンロードできるリンクが、IB事務局より送られてきました。メールです。 ファシリテーターはワークショップが終わるとき、1ヶ月以内に認定証を入手できるようになると言っていましたが、僕の場合はだいたい20日ちょいかかりましたね。 このメールに先立って、3月17日には、IB事務局からワークショップの評価、ファシリテーターの評価をするアンケートの依頼が来ました。 ファシリテーターの先生は、とても良かったので、正直に高評

          IBティーチャーになるためのあゆみ⑩認定

          実験 Chat GPTに所見を書いてもらう

          プロンプト、というのでしょうか。最近はChat GPTをめぐる話題はこういうものが多いですよね。つまり、どんな指示を出せばChat GPTが思い通り動いてくれるかをみんなが実験しているみたいです。 僕もやってみよう! 以下は、ただの実験です。調査書や学籍簿の所見をやってもらおう。たぶんアメリカの先生達は絶対やってる(失礼)。 さあ、このプロンプトでどうかな?(「プロンプト」とやらの使い方はこれでいいのか?) さて、どうなるか。 うーん、「である調」とか、「2項目だて

          実験 Chat GPTに所見を書いてもらう

          感想 カーマインストリートギター

          僕にとっての作品の要点: リックとシンディは、マンハッタンのルシアー。NYの150年以上前の建物の廃材で、日々ギターを作る。彼らの日常を撮影したドキュメンタリー。歴史、ノスタルジー、ロマン。 表題のギターショップは、マンハッタンのカーマインストリートにあります。店主はリック・ケリーさんで、ギター制作家です。お弟子さんがシンディ・ヒューレッジさん。リックは60代くらいかな、シンディは20代だろうな。 監督のロン・マンは、有名映画賞の受賞歴のある名人。この監督が、このお店に

          感想 カーマインストリートギター

          『シェルター』

          以前つくった短編小説です。1万字以内という制限で書きました。ある短編の文学賞の最終選考(?)までいきました(応募総数400くらいだったかな)。

          『シェルター』

          IBティーチャーになるためのあゆみ⑨総括編

          ワークショップは結構楽しかったです。このワークショップに参加して思ったことを書きたいと思います。 思ったこと ・英語を勉強しよう ・IBティーチャーにはなれなくても、その要素をとりいれよう ・通用するものもある ・でも通用しないものの方が多い ・僕の武器がほしい 英語を勉強しよう これはもう、かなり思いました。以前、このワークショップにむけて便利グッズを紹介しましたが、もうこういうツールに頼らずにいろいろできるようになりたいです、本当に。 語学といえば、僕は4技能の

          IBティーチャーになるためのあゆみ⑨総括編

          IBティーチャーになるためのあゆみ⑧4週目編

          今回は、モジュール4、すなわち4週目のワークショップについて書いてみます。 モジュール4のテーマは、あなたの「コースを作り上げよう」です。 モジュール4の内容 ・あなたの歴史コース 大まかなプラン( Big Picture) を作ろう ・あなたの歴史コース 修正版 を作ろう ・実際のアプリケーションフォームを作ろう ・最初のビッグクエスチョンの答えは見つかりましたか? ブログに書こう! ・最後の感想(Final Reflection)を書こう あなたの歴史コース 大まか

          IBティーチャーになるためのあゆみ⑧4週目編

          IBティーチャーになるためのあゆみ⑦ 3週目編

          今回は、モジュール3、すなわち3週目のワークショップについて書いてみます。 モジュール3のお題は、「評価にフォーカス」です。 モジュール3の内容 ・ペーパー1を評価してみよう ・ペーパー2を評価してみよう ・ペーパー3を評価してみよう ・IAを評価してみよう IBの評価は外部評価と内部評価にわかれます。 外部評価には、試験「ペーパー1〜3」があり、IB本部が作問し出題します。 内部評価(このことをIA:Internal Assessmentといいます)には、調査とそのレ

          IBティーチャーになるためのあゆみ⑦ 3週目編

          IBティーチャーになるためのあゆみ⑥ 2週目編

          では今回はモジュール2、すなわち2週目の内容について書いてみます。モジュール全体の目標は、あなただけのオリジナル歴史コースを作ることです。IBでは、履修内容をIB教師が決めるのです(ルールはあります)。 モジュール2の内容 ・自分の学校を分析してみよう ・歴史のコースを設計するにあたって、疑問点を共有しよう ・歴史のコースを設計し、提出しよう ・Programme Resource Centreにアクセスし、感想を言い合おう ・自分の授業で評価している項目、評価で

          IBティーチャーになるためのあゆみ⑥ 2週目編