18.簿記3級受験上の注意点

 簿記とは個人商店や企業における帳簿記入法である。「商品を売り上げ」「現金を得た」という得失、つまり取引を二面性の要素で克明に記録するところに特徴がある。また簿記の目的には財務諸表を作成し経営の勘案に供すること、対外的に法人税等算出の根拠とすることが挙げられる。このため近年経営者のみならず、複業家や起業家にも簿記を理解する意義は高まっている。ここで日商3級の受験について注意点を3つ書き留めたい。
 
1ネット武勇伝を鵜呑みにしない
 
2週間の独学で満点みたいな体験談もあるが、時間効率は一つの物差しでしかない。目的が明確なら時間をかけ基礎を頑丈に築いた方がよいという考え方もある。
 
2ケアレスミスによる減点は6点までに抑える
 
体調をととのえて試験に臨む。ネット試験を受ける場合はケタの多い数字の入力に慣れておく。
 
3問1で39点、問2で14点、問3で29点計82点を狙う
 
作問の意図として問1は難問、問3は初見で当惑する奇問を1つは入れる意思が日商に見受けられる。その点、問2は対策を構じれば点数を拾いやすい得点源であり、当落上にある場合は明暗を分ける。
「スッキリわかる 日商簿記3級」瀧澤ななみ(著)

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