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「ミス・ポター」(映画の感想、農地保全)

 ピーターラビットの絵本にあまり思い入れはない。でも、作者のビアトリクス・ポターについては湖水地方の自然を守ることに貢献した人として興味があったので、レネー・ゼルウィガーとユアン・マクレガーが好きなこともあり、ふと映画を観てみた。

 ストーリーは絵本を出版するまでの背景(当時のイギリス社会や家庭環境)、婚約者となるノーマンやその姉ミリーとの深い交流が、予備知識がないだけにハラハラしておもしろかった。
 残念なことに婚約者とは死別。その後、農村維持の活動を通じて親しくなった弁護士ウィリアム・ヒーリスと結婚したことが紹介され映画は終わり。
 どちらかというと史実を追うのがおもしろい(史実と違う部分はあるらしいが)伝記映画として、フムフムと見終わったのだが、最後の音楽を聴いているうちに涙がけっこう出てしまった。「When you taught me how to dance」という、ダンスを教えてもらった思い出などを歌ったもの。歌手はケイティ・メルア。

 最後の歌が映画に大きく影響するのは「東京2020オリンピックSIDE:A 」での藤井風の歌もそうだった。

 私が買いたい畑は市街化調整区域内にあるから、今のところ開発から守られている。でも危なっかしい。問い合わせた不動産屋さんは私が聞いてもないのに「何に使いますか?駐車場くらいならできますよ」と言った。違う違う違ーう。末永く田畑でいてほしい場所なのだ。畑として大切にする人に買われてほしい場所なのだ。

 ミス・ポターは自腹で開発業者が狙う農地を買い、開発せず農地として保全した。私も、比べると米粒くらいの規模の畑にはなるけれど、好きな場所をつなぐため買って保全したい。購入に向けてすぐには動けないけど気持ちは続いている。