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千夜一夜

ヒステリックでシークレットな過去が
これ見よがしに繰り広げる世界は
日々鏡の向こう側で繰り返される虚構(フィクション)
それに踊らされ続ける僕らの現実世界(リアリティー)は
余りに歪で滑稽で
問い掛け試す迷宮
踊らされる日々に
諦めきれない思いを秘めて

手に背に袖に
もどかしさを手繰り寄せ
触れているのは…
過去?
もしくは通り過ぎた
未来?
手掛け見届けた苦しみすら
抱きしめて良いのなら

せめて今は
寄り添っていさせて

黄昏に染まっていった
忘れられない面影を
何度も何度も
空でなぞりながら
今日も一日が暮れて

書きつくせぬ幾千の時経ても
歴史に書き残される奇跡の様な恋物語は語り継がれて
子守歌の様に何度も聞かされた御伽噺には
心の奥底にしまい込んでいた数え切れない思いの丈を
憧れの人には話せないまま
幾代経てでも叶えて欲しいと子供に託して
心の中で人知れず涙を流している

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