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敢えて敢えての途中書き(2024年5月1日)~歌い継がれる中で打ち消された歌詞~

今日はメーデーですね。
今日…
聞いて欲しい楽曲は…
岡林信康さんが作詞作曲した…
「私たちの望むものは」 です。

メーデーっぽいと思ったのもありますし…
今の世界情勢を映し出したものでもあるような気がしたからです。
(何なら昨日よりも際どい記事を書こうとしている…)
実は…
この曲に関する
途中までの考察は私が敢えて書き加えるものではないので…
↓下の記事から読み進めてもらえればと思います。

ですが…
一般公開される映像や歌詞と違って…
その後にも
書き綴られた歌詞があるのは…
ご存知でしょうか?
実は…
前半に書き綴られた歌詞の意味を反転させれば…
その歌詞の続きを思い浮かべるのは…
実はそんなに難しいことではありません…
前半部分で叶えられなかった思いが反転して…
呪い…
呪詛の様な歌詞になっています。
それが叶えられないのなら…
いっそのことみたいな歌詞なのです。

私たちの望むものは
生きる喜びではなく
私たちの望むものは
生きる苦しみなのだ

私たちの望むものは
あなたと生きることではなく
私たちの望むものは
あなたを殺すことなのだ

今ある幸せにとどまってはならない
まだ見ぬ不幸せに今跳び立つのだ!

岡林信康 「私たちの望むものは…」(レコード未収録部分)

これが歌われ始めた時期は…
1970年…
第二次安保闘争の時分である。
いざなぎ景気と呼ばれた高度経済成長期の終わり頃である。
経済的には日本の景気は好転していたものの…
ベトナム戦争などの暗い影もあり…
経済成長の果実・効果が庶民へ行き渡らず、
労働者層・大学生層に不安・不満・不平が堪りに堪っていた時期なのです。
このまま、対米追従をしていて良いのかと思い悩む大学生も…
この時期は結構いました。

今ある状況を呪い、
闘う事を余儀なくされた岡林信康自身が…
その日を生き抜く為に刹那に思い叫び歌い上げたものであろうと思う。
あの時代も漠然とした不安が漂っていたのでしょうが…
今の時代はそれに輪をかけて危機的な状況だと思います。
何しろ…
これまでの貯金を急速な勢いで食いつぶし始めているのです。
それも戦争や分断によって加速度的に…
この歌に込められた後半部分が実際に歌われ始めている様な状態なのです。
レコード会社がこの曲をリリースする時に…
何故…
後半部分を削ったのか何となく分かる気がします。
この歌は…
実は歌われる事を望まないパンドラの箱なのです。
様々な災いに幾ら苦しめられて…
その暗い衝動に駆られたとしても…
それを上回る様な希望の歌を歌わなければいけない気がするのです。

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