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ASDの雑談の苦労と問題点について

人間関係を円滑にしていくには、雑談も必要になるかと思います。

ですが、ASDの方には雑談が苦手、苦痛に感じている方が多く見受けられます。

そこで、今回はASDが雑談に苦労する理由について考えていきたいとおもいます。

ASDの方が、雑談で苦労する理由は、

①興味無い話に対する共感か苦手
②何話せばいいか分からない
③話がズレる
④言外の部分を把握するのが苦手で、そもそも本音と建前、社交辞令の意味がわからない

の3点がメインだと思います。

①に関してなんですが、当事者は自分が体験したことや人の苦しみに対しては共感は出来ると思います。ですが、自分が体験してないことやキラキラした話、何気ない日常話に付き合うのは、苦手です。
例えば、本当は興味のない映画やアニメの話、他人が自分が行ったことのない場所に旅行に行った話、何気ない日常話などが挙げられるかと思います。
ASDからしたら、なんてコメントしたらいいのかわからないし、自分が体感したことないことには心を寄せるのが難しい、何気ない日常話を聞いていても、「だから、何?」「それの何が、面白いのかが、分からない。」と、なるかと思います。
コメントは、何返したらいいのか分からないので、「そうなんだ…」「すごいね」「面白そうだね」とりあえず無難な在り来りな返答になるかと思います。
それで、相手から残念がられてしまい、距離を置かれてしまうのです。

②は、私が一番苦労してきた部分です。
ホントに、何話せばいいのかが分からないのです。いざ、口を開くと、私は今まで変な顔をされてきました。
だから、不安な部分が強いのです。
だから、今までどこ行っても無言になってしまうし、「何でも話してね」「もっとコミニケーションとろう」「雑談は大事だよ」「いつでも電話してね」などと言われても、この話は大丈夫なのか?引かれるのでは?この話はやめた方がいいのでは…?この話はちょっとしたことだし、人に話す程では無い、この話は、相手が困惑してしまうのでは、負担になるのでは…?向こうには、難しい話になるだろう。話すのが億劫だ、話した所で、もう、いいや、忘れよう。相手のことをどう知ればいいのか分からない、相手のことをどう思いやればいいのかがわからない、相手と距離の縮め方が分からないのです。感情移入の仕方も分からないですし、私はこの部分が一番強く現れてます。次第に、面倒くさくなってしまうのです。それゆえに、人付き合いが上手く行きません。

そもそも、興味関心が別に向くと、他人に関心が向きづらくコミュニケーションがどうでも良くなってしまうのです。

自分でも、いけないことだとはよく分かってますが、難しい部分があります。

私が人間関係を上手く構築出来ない一番の理由は、この2番が一番強いかと思います。


③ですが、これは、相手の話の趣旨が分からない、伝えたいことが分からないがら主な理由かと思います。コミニケーションは、相手の言外の部分を理解し話を要約して理解していかなくてはならない部分が多いかと思います。例えば、相手が可愛いペットの話しを聞いたら、大抵の人は、「この人は、自分のペットがこんなに可愛いんだな…」「可愛い猫だね」と、なるはずが、いつの間にか自分がこの前見てきた公園の猫の話になってしまう、といった感じです。
ASDだとそれが把握するのが苦手であり、そもそも相手の立場になって考えるのが難しい部分が大きくあります。
それゆえに、コミニケーションにおいてズレが生じてしまうのではないかと思います。
それが、話題泥棒に繋がってもしまうのだと思います。

④についてですが、私もよく騙されてきました。「今度、一緒に遊ばうね」「ルイさん、すごいですね」「才能ありますよ」「絵がとても上手いですね…」などのような言葉を真に受け、後で社交辞令なんだと分かったことが多くあります。
特に日本だと、本音と建前、社交辞令、などを巧みに使い分ける場面が多くあります。
ASD当事者としては、今までそれに騙されてきたことが多いでしょうし、心に無いことをわざわざ言う必要が、意味が分からないという感じの人も多いかと思います。建前や社交辞令は、中身の伴わない薄っぺらい言葉に感じてしまいます。ですから、それが人から、ズケズケ言う、性格がキツイ、感じ悪く話しづらい、と、なるのかなと感じてます。
当事者としても、「心に無いことを言うなよ。」と、言った感じで会話に苦労するのです。

以上、ASDの雑談に苦労してきた理由を述べてきました。
それゆえ、人間関係がこじれやすく、摩擦や孤立の原因にも繋がるのです。

また、思いつくことがあれば、書いていきたいと思います。

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