元カレAくんのお姉さん。

先日
通勤路でバッタリ出くわしました。

正確には
すんっと一瞬すれ違っただけなんだけれど。

でも
心なしかアレ？って顔をされた気がして

私のこと覚えててくれたのかな
可愛くて憧れのお姉さんだったな
そういえば案外近くにいるんだな

なんて色々な想いが巡って
なんとなくエモくなっておりました。

今日はそのお姉さんについて
なんとなく書いてみたいと思います。
(勝手にごめんなさいねお姉さん)

もしご本人の目にとまったら
馴れ馴れしいって怒られちゃうと思うけど
ここでは仮に
"ほんちゃん"って呼ばせてもらいます。

初めてお会いしたのは
19歳の頃。
Aくんと私が大学2年生
ほんちゃんが大学3年生のとき。

厚ぼったいまぶたと
Aくんとそっくりな優しい垂れ目が印象的で

柔らかい雰囲気なんだけど
どこかSっ気もあり
よく気が利き
笑顔がかわいいほんちゃんのことが

すぐに好きになりました。

夏休み真っ只中の
9月の頭だったと思います。

Aくんと私は
Aくんの地元の方面に
二泊三日の旅行に出掛けていました。

その日は旅行の中日で
Aくんのご家族と初めてのご対面。

ご当地グルメのお店に連れていってもらい
ご馳走になりました。

初めまして、すのと申します
と自己紹介するやいなや
開口一番

Aのどこがいいの〜？

とほんちゃん。

えっ
あのっ
えっと

とテンパる私。

A頼りないでしょ〜
なんて言いながら
いたずらっぽくくしゃっと笑い

私の緊張を解きほぐしてくれました。

やいのやいの言いながら
なんやかんやと注文し
次から次へとお料理が運ばれてきます。

何を食べたか明言すると
何県かバレちゃうから書きませんが
なにせとてもガッツリこってり系だったのです
そのご当地グルメ。

これ、どうやって食べるんだ、、、？？
かぶりつくの？？？

と思って躊躇している私に

初対面の人の前でこんなガッツリ系
食べられないよねえ笑

と言ってほんちゃんはフォローしてくれました。

Aくんのご家族はとても賑やかで仲が良く
その後も話は尽きませんでした。

私は中学高校と吹奏楽部で
6年間ホルンという楽器を吹いていたんだけど

その話をすると

えっウチもホルンだよー！！

とほんちゃん。

なんという嬉しすぎる偶然！！

聞くとほんちゃんの学校は
支部大会常連の強豪校で

ほんちゃん自身
かなりストイックに打ち込んでいたらしく
しばし二人で吹部あるあるで盛り上がりました。



釣りや川遊びなど
自然系アクティビティが好きなAくんに対し

ショッピングやテーマパークが好きなほんちゃん。

あたしは人工物で楽しむんだから〜
と言って

人工物で楽しむママ＋ほんちゃんチーム

VS

自然で楽しむパパ＋Aくんチーム

で揉めているのが面白かった。

なんでも言い合えるフランクな家族関係が
ちょっぴり羨ましいと感じました。

私は妹とふたり姉妹で
幼い頃からお姉ちゃんが欲しかったから

ほんちゃんがお姉さんになってくれたら
これほど嬉しいことはないと
ぼんやり妄想しました。

帰り道
彼パパの運転する車の中で
私はほんちゃんに聞きました。

「大学でどんな勉強してるんですか？」

「あたしね、臨床検査技師になりたいの」

「リンショウケンサギシ？」

聞いたことあるけど
よく知らなかった臨床検査技師。

ほんちゃんは
コレを目指して勉強しているとのことでした。
生粋のリケジョというわけです。

のちにほんちゃんは
夢を叶えて臨床検査技師になり
地元の総合病院に就職が決まったと
Aくんから聞きました。

Aくんとお別れするほんの少し前でした。

あれから長い年月がたち
先日すれ違ったのは
その病院の目の前。

変わらず臨床検査技師として
頑張ってらっしゃるんだなと
やっぱりよくデキたお姉さんだと
尊敬の念を抱かずにはおれませんでした。

ほんちゃんとはあの後いっとき
LINEでお喋りしたり
SNSをフォローし合ったりしていた時期があったのだけれど

いつのまにか
どちらからともなくフェードアウトしていました。

彼のお姉さんとしてではなく
もっと別な設定で出逢っていれば
もしかしたらすごく波長が合って
もっと仲良くなれてたのかな。

もっと仲良くなりたかったなあ。

ほんちゃん。
万が一、億が一
貴女がこの記事を見つけて
自分のことだと分かっても
どうか温かく無視してください。

今さらこんな記事書いて
キモっ！！怖っ！！
と思うかもしれませんが許してください。

大丈夫。
私は貴女と貴女のご家族のお陰で
今ではとても穏やかに幸せに
暮らしていますから。

ね。

旅行中は日記はお休み😌