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【レギュレーションD考察】鉢巻の行方

どうも、ニアです。
今回はランドロス(霊獣)の考察です。

間違いなくTier1

その中でも今作でも間違いなく開拓されるであろう、拘り鉢巻を主軸とした型を考察していきたい。
おそらく、これまで環境を席巻してきたカイリューの飛行テラバーストと比較されがちになるのではないか。自分自身もカイリューの飛行テラバの強力さは体験済みだし、ランドロスでも同等かそれ以上の働きを期待せずにはいられない。
これまで、飛行タイプは地面への耐性メインで考えることが多く、飛行タイプを持っているが有用な飛行技を覚えない、なんてことはざらにあったが第8世代のダイジェットから始まり9世代ではテラバースト。基本的には無効にされず通りも良い飛行タイプの技はテラバーストで採用してでも打ちたいもので、相手の弱点をついたり耐性を強くするためにテラスタルするのが主流なのに飛行テラスタルだけは地面弱点への対応だけでなくタイプ一致の威力80の技を使うために採用されることがある。
飛行テラバーストを現在一番強く使ってるのは間違いなく「カイリュー」なので、こいつと比較をしていくわけだが、あらゆるカイリューの型と比較しても役割違いすぎるので鉢巻飛行テラバカイリューとの比較をしていく。
まず、ざっくりと強い点、弱い点をタイプ相性を除いたもので比較していく。

【カイリューと比べて優位な点】
・Aが高い
・Sが高い
・特性:威嚇
・地震がタイプ一致
・蜻蛉返り

【カイリューと比べて不利な点】
・マルチスケイル
・神速

鉢巻で比べるならおそらくこれらの点。
カイリューに対して劣っている点が少なく見えるが、この2点でカイリューは環境トップで居続けたため、比較しても十分カイリューの方を採用する理由になる。
細かく比較していく。

600族vs600族

【威嚇-マルチスケイル】
拘りアイテム持ちは主にスイーパーとサイクルで運用されるが、2体とも特性はかなり強力でそれぞれ良さが出る。威嚇は、自身を引っ込めたとしても効果が継続しサイクル適正も高く、擬似的に耐久力が上がる。ただ、マルチスケイルは自身の耐久だけでいえば物理・特殊関係なく大幅に上昇を見込め、カイリューの神速のサポートにも非常にマッチしている。例えば、サイクル戦で相手のポケモンが3体そるぞれ体力満タン、半分、半分だった場合に、マルチスケイルを盾にHP満タンのやつを神速2回で突破、残り2体を神速でスイープみたいな動きができる。これは特性:威嚇&先制技がないランドロスには難しい。ここに対抗するには裏にサイクルの中で崩しを行える別の積みエースを採用することで同等の採用価値を出せる。お互いに鉢巻を持つ場合は、この起点作成はランドロスにしかできない仕事だと思う。

【A・Sが高い】
カイリューと比べて、AとSの数値がランドロスの方が高い。一見、アタッカーとしてはランドロスのほうが単純な性能は高そうだが、実際に努力値を振った場合の想定をする。
おそらくではあるが、
カイリュー HAベース
ランドロス ASベース
となるはずだ。
理由は簡単で神速の存在とマルチスケイル。カイリューは襷も持たずにほぼ確実な行動保証を持っている。さらに、テラスタルがなくなろうが、マルチスケイルがなくなろうが神速一本で仕事が出来てしまう。一方、ランドロスは役割対象にサーフゴーも入ってきて、サーフゴーの下を取るわけにもいかないし、セグレイブの上もとっておきたいので最速が個人的にはイチオシ。
今作のランドロスはS上昇手段がなく(はず)、自分より早い上位のポケモンにはハバタクカミやテツノツツミ、物理だとパオジアンなど威嚇が仕事をしない敵や、そもそも相性がかなりキツイポケモンが多くいる。それでもSを振らなければ役割対象がかなり減ってしまう。故に最速から始めるべきだと判断するが、環境が煮詰まっていくとHAにシフトするかもしれない。
今回はランドロスを最速前提で話を進めるので、ASがカイリューより勝っていても実質的な火力はカイリューが勝る。
共通で比較できる対象として飛行テラバーストがあるが、意地っ張りのカイリューに陽気のランドロスでは流石に勝てない。
火力の面で少し落ちるだけで、カイリューよりも多くに対して先制して飛行テラバーストと地震を打つことができるのは魅力で、地震においてはランドロスのほうが火力が出る。

【蜻蛉返り】
この点に関してはランドロスの圧倒的なアドバンテージ。サイクル戦で一番大切ともいえる対面操作を、A145から繰り出せる。無効タイプ・特性も存在しない。陽気鉢巻AS想定として特化チオンジェンに72%-87.5%、低乱数を引かれなければ身代わりさえ張れない。1ターン目に守るをされようが連打してるだけでテラスを切らせたり、交換を強要したりできる。H244ディンルーにおいても、オボン込み乱数3発(99%)、つまりほぼ確実にサイクルを崩せる。当然、蜻蛉+αの攻撃があるわけで実際はもっと早くサイクルを崩していける。カイリューと鉢巻の取り合いをした際にこの1点でカイリューと採用理由を競れるだけのポイントだと思っている。

【地震がタイプ一致】
最強の技の一つである地震。これをランドロスはタイプ一致で打てる。無理やりカイリューと比較するのであれば、逆鱗と比較することになるが、使い勝手の良さ・通りの良さは一般的に地震に軍配が上がる。SVでのカイリューを見れば分かるが、逆鱗よりも地震の採用のほうが多い。
タイプ一致って本当にデカいなぁと思うのがHBに特化したサーフゴーへの地震。カイリューは性格補正込みでも乱数さえ触れないのに無補正252のランドロスは106%-と、格が違う。第8世代の伝説環境でもハチランドは使われるだけのスペックがあったのに納得できる。(ダイマックスと相性もよかったけど)
仮に他のポケモンにテラスタルを切ってしまっても、地震と蜻蛉返りの2本でも問題なく戦えるスペックはある。

以上が、主に比較すべき点。実際は電磁波はじめ電気タイプ無効の有無だったり、半減の多さだったり色々あるとは思うが、そこは結局パーティとの相性次第。それを踏まえた上で自分なりに判断するなら
トータルの評価はカイリューの方がやや上。
役割をある程度明確にするなら鉢巻カイリューは対面、サイクル向き。ランドロスはサイクル、展開構築向き。
といった評価。

以上が来月より参戦し、圧倒的人気を誇るであろう鉢巻を中心としたランドロスの運用の話でした。強力な天然がいる環境では拘りアイテムを誰に持たせるかは考察必須項目なので、みなさんに少しでも役立てればと思います。
それでは。

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