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22~25歳ぐらいのカンナビス(マリファナ、大麻)#2

#1でも書いた通り 、この頃の僕は栽培によって得たカンナビスを修行のように吸っていた。

すると、よからぬ変化が起きた。

変な汗が止まらない…

普通に仕事をしているときに、慣れ親しんだお得意先に行くと、滝のように汗をかく。しかも冬。

近くのコンビニで中の良い先輩に出会っても、大量の汗をかく。

人前で何か話すときは、シャレにならないぐらいの汗をかく。

今まで味わったことのない現象が、自分を襲う。

訳が分からない。

明らかに体が変になってしまっている。

汗への恐怖からか、精神の分裂みたいなものを感じるようになった。

当時付き合っていた彼女に相談し、心療内科に行くことにした。

心療内科に行くと、何を考えているかわからない無機質な目をした医者が、ひたすら僕の話を聞いていた。

その後に一言…

「鬱病ですね。。。」

・・・・

信じられなかった。

ずっと厳しいスポーツの世界で生きてきた。

自分に打ち勝つ努力をひたすらしてきたつもりだった。

自分のことをメンタルの強い人間だと思っていた。

自分とは無関係の病気だと思っていた。

すかさず、無機質の目をした医者に一言浴びせた。

「ひたすら汗をかく環境に自分で突っ込みまくれば、慣れるんじゃないですかね?」

無機質な目をした医者は、感情のこもっていない声で淡々と答えた。

「たしかに、そのような治療もあります。ただし、悪化する可能性もありますが… とりあえず抗うつ剤を処方しておきます。また2週間後ぐらいに来てください。脳の風邪だと思って薬に頼るのがいいと思います。」

・・・・

とてつもない絶望を感じながら、帰宅した。

そこから抗うつ剤を飲む生活を1週間ほど行ったが、飲むのをやめた。

気分の良いものではなかったし、感情がすべて半減するような感覚に退屈さを感じたからだ。

その後、再び病院に行くことはなかった。

大量に汗をかく現象は、この時をピークに少しずつ緩和していった。

20年ほどたった今でも、緊張による汗に悩まされることがないわけではないが、さほど気にならなくなった。

この時は、まだこの現象とカンナビス(マリファナ)の関係についての考えはまとまっていなかった。

※この物語はフィクションです。違法薬物の試用、犯罪行為を助長するものでは一切ございません。







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